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不要な競争を辞める。ミドルシニアのキャリア

男性は、男性性を競わなくてはならないという「呪い」に捉われている、という研究があります。呪いとは、弱みを見せてはならない、強さと強靭さ、仕事優先、弱肉強食というものです。研究によると、男性はそれらの呪いによって、過分なストレスを抱えており、それらが周囲への攻撃的な行動に出てしまうリスクもあるということです。

参考:ハーバードビジネスレビュー「男性性を競う文化」が組織に機能不全を招く

さらに、「働かないおじさんが御社をダメにする」という書籍では、その呪いを「有害なステレオタイプ」と位置づけ、それらから脱却することが、ミドルシニアの新しいキャリアを築くヒントだと説いています。従来の古い考え方に捉われていると、変化が必要な時代においては取り残されてしまうからです。

参考:「働かないおじさんが御社をダメにする」白河桃子 著

定年後、会社員時代の肩書が使えないことで居場所づくりに苦労する方は、かつての「男性性を競う文化」の呪いが抜けていないのかもしれません。女性にもいらっしゃるのかもしれません。

研究では、呪いから抜け出す方法として、「誰もが男性性を競う文化を支持している、という思い込みを外す」ことが挙げられています。そのためには、周囲がそれらに関心がない、重視していないと示す必要があります。

定年後、会社員時代の肩書に影響を受けず居場所づくりができる方は、呪いがかからない場所で、揉まれて新たな視点を持った経験があることが多いものです。地域活動、勉強会、NPO活動等において、会社員としての肩書に関係なく、周囲と協力しなくてはならない経験を持つと、その後の変化に対応しやすいということです。地域活動や、趣味、勉強会等の活動にも目を向けておきたいですね。


今から新しい居場所づくりにつながる行動を重ねておきたいですね。副業解禁や、リモートワーク導入による通勤時間の削減などにより、心と時間の余裕が出てきたら、行動を始める時期ですね。

キャリア相談やワークショップにてお伝えしてします。