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研修のアクセシビリティ対策

企業におけるダイバーシティ推進とは、「男性が主体の環境で女性」「長時間働き続けることが主体だった環境で育児や介護中の方」を示すことが多かったものです。けれども、会社員の平均年齢が40代後半となった今、50代以上の方向けの配慮が求められているのも現実です。

例えば、オンラインセミナーでは、あまりに早くスライドのページが変わると目が疲れるという声や、色味や文章の多さによって見えづらいという声もあります。
そのため、聴覚に障害がある方でなくても、字幕機能を活用して内容を把握していたり、資料を印刷して手元で見ながら受講されている方もいらっしゃいました。

主催者側がハッとさせられるのは、「スライドのデザインの良さ」「講師としての話の上手さ」等を追求するほど、相手には伝わりにくくなる可能性もあることです。言い換えると、誰にでも伝わるスライドや話しにすれば、より多くの方に伝わりやすくなるというものです。

字幕機能で自分自身が話した内容を表示してみると、つなぎ言葉(あの、えっと等の言葉)があることにギョッとすることがあります。
自分の癖に気づかされることもあるのです。

もちろん、相手を引き付ける講義内容に仕上げていくことはとても大切です。並行して、アクセシビリティの面の工夫もしたいですね。