夏夜の温度、体温に溶ける
中学生のとある夏の日々に、
心揺さぶる夜がくる度
母と近所を歩き、心のままに語り合った。
学校でこんな事があったよって、
それが非常に楽しかったとか、
ちょっぴり違和感を抱いたとか。
たとえ小さな出来事でも、
子ども心には精一杯の想いだった。
思い出すの。
大人になった今でも
肌を撫でる夏夜の温度は特別で。
でも、永遠に繰り返すと思い込んでいた
何でもない日常だったはずのものが、
今では手の届かない
幻の時間になってしまったことだけが
寂しくて、淋しくてたまらないの。
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