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『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.82「自然経営」

とあるコミュニティに参加させてもらう中で出会った書籍。最近、新しい組織の在り方としてティール組織について勉強を始めたのだけれど、はっきり言って知らないことが多すぎて自分の無知さ加減に嫌気がさした。

書籍は対談形式で進められている。難しい横文字いちいち調べながら進んだので一向に進まなかったのだけれど、その中でも「!!」となった一か所を引用してみる。

自然経営って便利だなと思っているのが、どこにいっても自然の摂理だということです。人間の歴史をたどっても、戦争が起こったのは、その頃は不可避だったわけです。相手を殺さないと自分たちが殺されちゃうから、戦わざるをえないというのは、必然なんです。
 それが緊張関係のなかで、だんだん緩みはじめてきた。北朝鮮がついに韓国と握手したのもやっぱりそういう過去があったなかで、社会構造自体がだんだん成熟してきているのかなと感じます。
 でもその成熟というのは、完成がない方向性だと思っています。いずれは世界から戦争がなくなるというのがあるだろうし、もしかすると貨幣というものがいらなくなるかもしれない。
 その方向性のなかで、北朝鮮がいい国だ悪い国だっていう議論も意味がないと思います。そうせざるをえなかったという状況がいろいろあると思う。でも北朝鮮みたいな独裁国家はいずれ解体されて、新しい国家になっていくというのは、方向性としては間違いないと思います。

国も人も組織も、今の形になったのは歴史の中の必然で、そこには必ず理由がある。今現在も、そしてこれからの未来も、自然の摂理、必然として変化していくのだろうと思った。その中で、最小単位である「個」、あるいはさらに最小単位である「分人」がどう生きていくべきか。

それを考える上で、やはり物事の成り立ち、人や組織や国の歴史を知ることは、避けて通れないのだと思った。読書をすればするほど、知らない自分を思い知らされる。悔しいけれど、今さら嘆いても仕方ない。

より良い社会の実現に向けて、遅ればせながら一つでも多く僕が貢献できることをしていきたいと思った。待ってろ、地球。

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