チームのデザイナー間の連携を強化するためにやっていること
私は生鮮食品ECの「クックパッドマート」というサービスでプロダクトデザイナーをしています。
現在クックパッドマートには私を含め4名のプロダクトデザイナーがいて、協力しながらアプリのデザイン制作をしています。複数のメンバーが並行してのデザイン制作は、品質の担保と分担を円滑に進めるためにデザインルールを整えることが必要になってくると思います。
私たちは月に1度「Application cleanup day」という会を設けています。この会は2021年から開催をしていて、日々の業務の中でじわじわと良さを発揮しています。この記事ではApplication cleanup day の内容と良いところをご紹介します。
🎨 Application cleanup day とは?
普段はなかなか手が回らない、デザイン制作の基盤となる部分の整理に専念する会のことです。デザインルールやデザインコンポーネント、Figmaのデザインファイル周りに関する内容を扱っています。
開催時間
毎月1回、扱うテーマに合わせて時間を確保し開催をしています。業務やミーティングの予定は入れずに、集中して取り組むようにしています。
会を設けた当初は丸1日使って開催していました。最近は扱うテーマの粒度が小さくなってきたこと(少しずつ課題が減ってきている👏)、参加が求められるミーティング等が多くなってきたことから2〜3時間で小さく開催しています。
内容について
Application cleanup day では、主に3つのことを行なっています。
① 相談
各自議題を持ち寄って、デザイナー間で話し「どうしていくか?」を決めています。新たに必要となったデザインルールを決めたり、過去に決めたルールの見直しをします。
デザインに関して課題に感じている点や「こうしたら良さそう!」というアイデアを他のメンバーへ共有したりします。
議題によってはその会で解決できないこともあります。挙がった議題はそれぞれ担当者を決めて通常業務の合間で解決に努めています。
また、デザイナー間だけでなくアプリエンジニアを巻き込んで話す時間も設けています。デザイナー間で決めた内容をエンジニアに共有し、意見を聞いて双方の納得がいく着地点を模索しています。
修正の依頼や、デザインに関して開発の負債になっている箇所がないかのヒアリングもしています。
② 作業
話した内容を元に、実際に整理を進めます。Figma上にあるデザインファイルの整理、マスターデータへのマージ作業(※)、デザインコンポーネントの整理・追加をしています。作業も担当者を決めて進めています。
※ クックパッドマートでは各施策ごとにFigma上にページを作り、施策のリリース後にマスターデータへ統合しています。
③ 振り返り
最後に振り返りをしています。今回自分が対応した箇所の共有、課題のネクストアクションを明確にして終了しています。
議題の集め方
GHEのIssue上かGoogleスプレッドシートへ議題を記入するようにしています。Application cleanup day 開催前に、ストックしておいた議題や前回開催時から継続している議題へ優先順位付けをし、取り組む内容を決めています。
👍 この会の良い点
整理に集中できる
定期的に時間を確保することで、集中して整理に取り組むことができます。そのためデザインルールやコンポーネントの改善・更新がされやすくなりました。また、他のデザイナーも同時に基盤の整理をしているので、すぐに相談しながら進めることができます。
振り返りの場になる
この時間を設けることによって「自分達がやってきたこと」「課題に感じてていること」を定期的に振り返ることができています。課題が放置されることなく「Application cleanup day で話してどうするか決めよう!」というコミュニケーションが取れ、ネクストアクションを決める文化が作れています。実際に、この時間での会話をきっかけに改善された例がいくつもあります。
🌷 最後に
このような会を設けて、デザインルールを整えています。
デザインルールを整えることが、業務の効率化やチーム内でのコミュニケーションなどをちょっとずつ良くしていくことにつながっています。
これからもサービスがより良いものとなるよう努めていきたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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