株式会社SpinLifeのロゴをデザインしました。
2020年1月に中村 恒星くん(北海道大学医学部3年生)が起業した、株式会社SpinLifeのロゴをデザインしました。
元々は創業メンバーの一人、齊藤 紗輝ちゃんとの出会いがきっかけ。紗輝ちゃんが大学1年生の時、わたしの働くエンブリッジが主催している「SUMMER JOB FESTA」に足を運んでくれました。このあいだFacebookにすごく嬉しいことを書いてくれていて泣けた、というか泣きました。
いま振り返ってみると、自分の活動の原点はここだった!といえる時からずっとお世話になっているお二人。
お姉さんみたいな存在で、どんな時も相談に乗ってくれた南さんは、人としても女性としても本当に素敵すぎて。「やさしさ」「やわらかさ」という言葉がここまでしっくりくる方はなかなかいないのではないかと思います。この4年間で、何度も南さんのやさしさに救われたなぁ。
こんな風に感じてもらえるとわたしも救われるし、コーディネーターって価値がわかりづらいけれど、この仕事の素晴らしさってこういうところなのかなって思います。
紗輝ちゃんが1年生の時から知っていて、イベントでケータリングをお願いしたことも。4年生の時に創業支援プログラム「mocteco」にエントリーをしてくれて、そのテーマが恒星くんと取り組んでいた完全栄養チョコレート「andew(アンジュ)」でした。
先日クラファンも終了し、なんと達成率は194%!プロダクト(モノ)の内容が素晴らしいということももちろんありますが、恒星くんや紗輝ちゃん(ヒト)を応援したい!と思っている方々がたくさん居たからこその結果だと思います。
一緒に取り組んでいた恒星くんとは、moctecoを通じて何度かお話をさせてもらっていて。SNSで会社を起業したことを知って「おおお!」と思っていたら、2月の末に「ロゴをつくっていただけないでしょうか」と連絡をいただきました。応援していた人から仕事の依頼をいただけるのって本当に嬉しいですよね。仕事として応援できるなんて、こんなに幸せなことはないなと思います。
「わたしでよければぜひ!」と二つ返事でお受けして、ロゴ制作がスタートしました。
デザインにあたり考えたこと01:思想を表現する。
moctecoで「andew」のことは知っていたので、SpinLifeとしてどんなことをやっていくのかまずは整理していきました。
SpinLifeのビジョンは「患者と周囲の人々が病気と共存し、理解し合い、手を取り合う世界」。
社名の由来は「spin the thread of life(命の糸を紡ぐ)」。「医療も食事も命を次の命に繋いでいくこと」という意味が込められています。
その思想をわかりやすく表現するために、「糸」と「バトン」を掛け合わせたロゴマークを制作しました。
命の糸をSpinLifeが紡ぎ、次の命、次の世代に自分たちがバトンを繋いでいく決意を表しています。(糸の形も頭文字の「S」になっています)
「Life」=「命」は「生」を連想させる赤色を使用。糸の色も合わせて赤色を使っています。
デザインにあたり考えたこと02:業界に新しい風を吹かせる会社であることを伝える。
恒星くんと話をしていると「患者と周囲の人々の溝を埋めたい」という思いが根底にあることがわかりました。
患者さんの食事がただの栄養摂取になっていること。「私もみんなが食べているものを食べたい」という声。
病気になってしまうと「食」を通じた楽しみを享受することができず、業界では「課題」とすら捉えられていない。おいしくない食事があたりまえになってしまっている。
"でも、食事って本来、誰もが楽しむものじゃないの?"
この問いへの解決策であり、SpinLifeが取り組む一つ目のプロジェクトが「完全栄養チョコレート『andew』の開発」なのだろうなと。
なので、SpinLifeのミッションは、患者さんの課題を一つ一つ解決しながら、医療と、周囲の関わり方のあたりまえを変えていく(しかも、科学的な根拠・裏付けをもって!)ということなのではないかと感じました。
そしてわたしも「食事は本来誰もが楽しむもの」という思いにとても共感をしています。昔から食べることが大好きなので、身内が入院した時に「もし自分が病気だったら、ずっとこういう食事は辛いだろうな...」と考えては、でも何もできないよなあ...と悶々としていました。
なので、恒星くんがメッセージを発信し、課題解決に取り組んでいる人がいるという事実だけで、気持ちが救われる患者さんも居るんじゃないかなと思うんです。恒星くんたちが挑戦しようとしていることは、わたしたちにとっても大切なことだなあと思います。
医療分野の常識を変えていくことは簡単なことではないと思いますが、そこに立ち向かっていく姿勢を、あえてベーシックなロゴマークではなく、ベンチャーっぽさ、スタートアップ感を感じるようにしました。このロゴに決めていただけたことも本当に嬉しい!
書体はイタリックにすることで業界に対してスピード感を持ち、新しいことに取り組む姿勢を表しています。
デザインにあたり考えたこと03:グッズに展開した時に欲しくなるロゴマークであること。
例えば「もしステッカーになったらパソコンに貼りたくなるロゴか」ということ。よくベンチャー企業でロゴのステッカーを貼ったりしているのを見ませんか?
グッズになった時に思わず貼りたくなるくらい可愛くて、インパクトがあるロゴがいいだろうなと思いました。バッグやステッカーになったらこんな感じかなあ...と勝手に妄想したり(笑)
ポスターになっても格好良いんじゃないかなあ...とかとか。
そして本日、お披露目となりました!!!ふたりがこうやって紹介してくれて本当に本当に嬉しい。
時間は有限なので、大切な人、応援している人、好きな人たちのために、わたしの時間を使いたいなと思います。
ふたりとの打合せも、ロゴを提案した時にすぐに理解してくれる理解力、すぐに判断してくれる決断力、そして的確なフィードバックをくれる分析力が素晴らしかった。
SpinLife、ますますこれからが楽しみ。みなさま、要チェックです!あたたかい眼差しで、応援していただけたらとてもとても嬉しいです。
▼ 恒星くんのインタビュー、わかりやすくて素敵だったので気になる方はこちらぜひ〜!
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