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福祉作業所の課題とMNHの取り組み②『共同受注・共同発注』

MNH広報の瀬島です。

前回、MNHと福祉事業所との連携についてお伝えしました。

今回は『福祉作業所の抱えている課題』に迫り、福祉作業所の持つ『共同受注・共同発注』という考え方について、そのポイントと課題について解説します。

福祉作業所の抱えている課題

まず、前回お伝えした『福祉作業所の抱える課題』を以下にまとめます。

【福祉作業所の抱える課題】

企業からの大量受注の仕事を受けられるのは、大規模な福祉作業所


それにより、企業からの大量受注の仕事は大規模の作業所ばかりへ流れる

小規模の作業所は仕事が減る

ここでの問題は『小規模の福祉作業所は探して見つけた仕事』をすることになることです。

これらは、多くの福祉作業所が課題意識を持っているのも事実です。

この課題解決に向け『共同発注・共同受注』という考え方があります。

共同発注・共同受注とは

『共同発注・共同受注』とは、近隣地域の福祉事業所の連携をし、それぞれの福祉作業所が共同して仕事に向き合うこと。

平たく言うと、企業から依頼された仕事に対し誰かがコントローラー役を担い作業を配下することとなります。

例)某企業から袋詰め1万袋を依頼された場合
『あなたの事業所は、大勢いるから8千袋をお願いします』
『あなたの事業所は、小規模だから2千袋をお願いします』
このように、振り分けをすること

こうした取り組みによって、小規模の福祉事業所に仕事がない問題を解決することが可能となります。

共同受注・共同発注の課題

ただ、このコントローラー役は多くの場合福祉作業所のスタッフが担います。そこで課題となるのが、企業から依頼された仕事を配下をする人への対価がないこと。

ただでさえ忙しい、福祉作業所のスタッフ。
無償で新たなことに時間を割くことは、難しいのが現実です。

共同受注・共同発注は良いことなのですが、能動的に動ける人材がいないのが現状です。

共同受注・共同発注の取り組みの難しさ

共同受注・共同発注が機能しなければ、小規模な作業所が企業の仕事受注を出来ない問題は解決しません。

とはいえ、何かすることがなければ作業所も困ります。ただ『何かすることを見つけなければ』と、探してきた仕事は需要の低いものばかりとなる現状が、そこにはあります。

小規模の福祉作業所が抱える課題

需要の低いものと分かって作ったものは、やはり売れません。
結果として、バザーなどで販売するケースが増えます。

この記事を読んでくださる方の中にも、福祉作業所が展開するバザーを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

バザーはイベントですし繋がりを大切にしているため、そのときは需要があります。ただ、次に繋がることはほとんどないというのが現実です。

福祉作業所の課題解決へ、MNHの取り組み

この課題に対し、MNHは自ら課題解決に取り組みました。

2011年からMNHで販売を始めた『高尾山かりんとう』が鍵となり、MNHのモットー『地域の資源と課題を、お金と雇用に変える』にも繋がります。

この詳細については、また別の機会に。

乞うご期待。
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