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読書メモ

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2024年5月の記事一覧

白鳥とコウモリ/東野圭吾

白鳥とコウモリ/東野圭吾

東野圭吾さんの作品で上下巻に分かれているのは、「白鳥とコウモリ」が初めてだと思います。

ゆっくり読むつもりだったのに、一気に読み進めてしまいました。GW最終日を好きな読書で過ごせたので満足😊

裁判に関わる話が多く書かれていたのは、「虚ろな十字架」と繋がっている部分もあると感じました。

自分の好きな道尾秀介さんの作品と違って、東野圭吾さんの作品はハッピーエンドで終わることがほとんど。

道尾

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家シリーズ/奥田英朗

家シリーズ/奥田英朗

さまざまな家族を舞台にした短編小説。

はっきりとした結末で終わる形ではなく、その後のストーリーを読者に想像させるような構成になっています。

登場人物の未来を考えるのが好きな人にとっては、面白く読み進められる内容だと思いました。

以前読んだ本はこちら。

「コロナと潜水服」をきっかけに奥田英朗さんの作品を読み始めましたが、かなり自分の好きなタイプの作家さんかもしれません…!

3作品目「我が家

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春から夏、やがて冬/歌野晶午

春から夏、やがて冬/歌野晶午

歌野さんの作品と言えば、映像化が難しいトリックを使った「葉桜の季節に君を想うということ」が有名だと思います。

今回はそこまで深いトリックではないですか、主人公の心に負った闇の深さを感じられるダークな気分になる作品だと感じました。

ここからはネタバレに繋がる内容を書いているので、まだ読んでない人は注意してください。

物語の終盤から大きく展開が進みます。

最後の章まで進んだら「あ〜登場人物の過

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絶望ノート/歌野晶午

絶望ノート/歌野晶午

最近ハマっているので連続で歌野さんの作品を読みました。

ちなみに・・前回の記事はこちら。

↑この作品も面白かったので、興味があるひとはぜひ読んでみてください。

今回の「絶望ノート」は、いじめを受ける?中学生を主人公にした物語。

最後までスッキリしない展開が続いていくのは、湊かなえさんのイヤミスに似ている感覚になりますね。

存在しないことを存在するように見せる…そんなトリックが仕込まれてい

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