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事務系フリーランス、安定した長期契約のために心がけていること

事務系フリーランスになって2年とすこし。複数社と業務委託契約をして、平日フルタイムくらいの業務量で事務のお仕事をしている。

フリーランスのいいところは、場所や時間の制約が少ないこと、自分で仕事を調整できることである。私の場合、会社員の頃と変わらないお給料というのを最低ラインとして考えて、自分の時間やスキルアップのための時間を確保したうえでお仕事をしている。

フリーランスでやっていると言えば、「自由でいいね〜、でも不安定なんでしょ?」と言われることがとても多い。フリーランスになる前のわたしもそう思っていた。

実際にフリーランスをやってみて、本当にその通りだと思う。不安定で不安。やっぱり会社と雇用契約を結んでいる安定に敵うものはない。

そんな不安定なわたしを安心させてくれるのが、迷わず契約更新してくれて、しかも長期契約をしてくれるクライアント様である。

ありがたいことに、現在は長期契約で更新してくれたクライアント様ばかりで、「いつも助かってます」とかモチベーションを上げる一言までいただける。ホワイトクライアントすぎる。

業務委託は単発だったり短期だったりすることも多いなか、長期契約をいただけている要因は何だろうかと自分なりに考えてみたので記します。
※実際に「なんで契約更新してくれたんですか?」なんて聞けないので、あくまで自分なりの想像

契約前の顔合わせで有効なのは笑顔と資格


本契約の前、リモートで面談などの顔合わせをすることになる。このときにとにかく重要だと思うのは、笑顔

会社のHPやプレスリリース、社長や社員の方々のSNSなどあれば一通り目を通しておくというのは大前提として、細かい業界研究や熱い動機などを作るところまでは必須ではないかもと思う。難しいことを仏頂面で話すより、とにかく笑顔だ!ヘラヘラするのではなく、いつでも少し口角を上げて、感じのいい笑顔を心がける。

思えば、上手くいかなかった面談では、細かいことを考えて暗記して、記憶を探りながら語って、真顔になってしまっていた。リモートだからこそ、真顔になると相手に不信感を与えてしまう。こいつ大丈夫か?と一度思った相手に仕事は頼まない。

用意していなかった質問にめちゃくちゃ適当にしょうもないことを答えてしまっているな…と内心思いながらも、口角を上げてにこやかに喋り続ける。なんとなくこの人にアシスタントについてもらえると無害そうだなと思ってもらうことを目指す。

そして資格を持っていると、なお良しだと思う。

フルリモートのお仕事を受注しているため、クライアント様と直接お会いしたことが、いまだにない。会社員時代だと考えられない仕事のスタイルである。リモートだからこそ面談で有効なのが「私はこんな資格を持ってます!」というアピール。

わたしはFPや簿記、秘書検定などの資格を取得しており、その仕事に必要かどうかは置いておいて、こんなの持ってます!というのはアピールするようにしている。

何よりスキルを示すことができるし、大人になっても資格勉強に取り組んでいてスキルアップの意欲があるという姿勢も見せられる気がする。


とにかく即レス!打たれたら響かせる


晴れて契約いただいた後、長期で契約更新をしていただくためにすべきこと。

それは、クライアント様に安心感を持ってもらうことである。

わたしの心がけは、とにかく即レスをすること。何の作業をしていても、チャットのレスは最優先で対応する。

仕事の指示や思いついたアイデアなどがチャットで来たとき、後回しにせずに即レスをするのである。(ただし、契約上の稼働日に限る)

すぐに着手できなくても、承知した旨といつまでにできるのかの目安、どの時点で報告するのかなど、とにかく一度すぐ返す。あまりにも漠然としたアイデアの場合は、自分なりに解釈した内容から想像した作業を、こんなかんじでしょうか?と送ってみる。全然違う場合もあるが、ちゃんと指示をいただけるので、そのアイデアが放置されずに先に進む。

あの仕事どうなった?いつ頃できるんだろう?とクライアント様に心配させることこそが無駄な時間。そんな無駄なことにクライアント様が脳のリソースを使わなくていいように、即レスを心がけている。

+0.1の提案をする

アシスタントだし、契約範囲内で指示された通りに作業すれば問題ない。そういう契約だから。最初の頃はそう思って指示されたことだけをしていたが、最近はプラスでできることはないか考えるようになった。成長!

毎月のルーティンワークは指示される前に準備しておく、さらなる効率化も考えてみる、資料作成でMTGで話に上がったことを少し取り入れてみるなど。たいしたことじゃないのがポイントである。

業務の内容や事業の方向性などに突っ込んでいくのは危険なので、あくまでアシスタントとしての範囲内で考える。

「ちょっと棚のホコリ落として拭いときました!」くらいの、「助かる~ありがと!」くらいの。+0.1くらいの提案をすることを心がけている。

そういえば、いてくれてよかった!を目指す


つらつら書いたけれど、本当の長期契約の要因はわからないし、次の更新でぶった切られるかもしれない。世知辛いけれど、それが業務委託契約。フリーランスの宿命…

2年とちょっと試行錯誤しながらやってきて、今のところ目指すべきは存在感はあまりないけれど、そういえば、いてくれてよかった!という存在になること。

事業を前に進めようとか、チャットで雑談を盛り上げようとか、そういった方向でがんばるのではなく、クライアント様の時間を奪わず、先回りしてかゆいところにかゆみ止めを塗っておくような気持ちでお仕事をしたい。そういえばあの人、いてくれてよかったな~と思って契約更新してもらいたい。

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