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反田恭平さんから学んだ夢を叶えるメソッド

先日、ピアニストの反田恭平さんのリサイタルへ行きました。ショパンコンクールというとても大きく難しいコンクールで、日本人史上最高順位タイの、第二位を受賞した方です。ピアニストという肩書だけではなく、指揮者でもあり、事業もされていて、とてもパワフルな方です。

反田さんの演奏は、圧巻。圧倒的。
拙い言葉で表現しますが、音色が非常にまろやかでとても大人っぽくて、なんだか色気があります。一曲終わるたびに額の汗を拭って全身全霊で演奏する姿が印象的でした。

そんな反田さんに興味をもって、ホームページに記載されていたあるインタビュー記事を読みました。一流の人の「夢を叶えるメソッド」が垣間見えた気がしたので、本日はそれについて記事にしようと思いました。

読んで分かったのは、反田さんが本当にクラシック音楽とピアノが大好きで強い意志と覚悟で極めてきたこと、必要な努力を把握していて無理はしていない事、自分本位な音楽ではなく作曲家の背景まで調べて演奏する意識をしていること。

これを誰にでも当てはめられる、「夢を叶えるメソッド」を得るために考察すると、「好きこそものの上手なれ」であること、「正しい努力」をしていること、「自分の為だけの夢ではない」こと。この3つの特徴があるのかなと考えました。

好きこそものの上手なれ

野球の大谷選手もそうですが、好きなものを極めた人って本当に強いですよね。反田さんもその一人で、誰よりも極め、ピアノと音楽に対して誰にも負けない愛があるからこそ、あんな演奏ができて結果もついてくるのでしょう。

実はこのインタビュー記事のタイトルは「自分が信じたものを貫く」というタイトルです。好きなものを極めるという強い決意と覚悟があるからこそ、反田さんは強いのだと思いました。

正しい努力

「正しい努力」に関してですが、反田さんは大好きなピアノでも中学生のころ3時間程度しか練習しなかったようです。ピアノを弾くためには、感性を磨くことも必要だからと。ピアニストを目指すと一日8時間くらい練習する人もいますが、腱鞘炎になってしまう人もいます。それに対し反田さんはピアノの練習時間は他の人よりも短かかったのでケガをすることもなく、本を読んだり映画を見るといった事で想像力や感性を養ったそうです。

確かに、どんなに好きでもずっと同じ音楽を聴いていると飽きますし、どんなに好物でもずっと同じ物を食べると飽きますよね。むしろもう聴きたくない、もう食べたくないといった事も感じることがあります。どんなに好きでも、本人が楽しめなくなった努力は私も効率的ではないと思います。「○○しなきゃいけない」そんな気持ちは奏でるピアノの音にも勉強や仕事の成績にも、何にでも現れてしまう。きっと反田さんは、自分の心に素直に従う事と、夢を追いかける行動力のバランスを取るのが非常に上手なんだと思います。

自分のためだけの夢ではない

更に反田さんは自分の弾きたいように弾いているのではなく、しっかり作曲家の背景を調べて想像し、「その言語でしゃべっている音楽なのか」という事を第一に考えて演奏するべきだと思っているそうです。エゴを優先するのではなく、自分の演奏を客観視することができれば自立した演奏家になると答えています。

自分の夢の前にある作曲家の意志、その先にいる観衆の事を意識されていて、謙虚さも感じました。私もただやみくもに自分のかなえたい事を追求するのではなく、その先に喜んでくれる人がいる事を想像しながら頑張りたいと思いました。

一流の方を生で見たり、一流のものに触れることは本当に刺激になります。もっとこのような機会を増やしてみたいなと思いました。
反田さん、超多忙の中宮崎までわざわざお越しくださり、ステキな演奏ありがとうございます!


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