おじさんに助けられた話


冬が近づいてきた。

毎年思い出す出来事がある。

数年前の1月何日かはわすれたけど

生きるのが嫌だった時

初めて夜にこっそり家を抜け出した。

寒くて寒くて仕方がなかったけど、この寒さが心地よくなるときがあった。

寒いのを我慢しまくったあと死に近づいている感じがするから、

自分の手の感覚が無くなっていく感じ

そして眠くなる。

動く気力がなくなっていく。

きっとこのまま寝てしまえば死ぬんだろうな

とか考えて公園のベンチで寝っ転がってたらおじさんに急に怒鳴られた。

若いもんがこんな夜中にであるくな!!と。

モコモコしてて暖かそうなおじさん


たぶん助けてくれた。


そのまま寝たら死ぬことをわかってたんだと思う。


当時の私はびっくりしてそのまま家に帰った。


心拍数の上昇のせいか帰り道はあまり寒くなかったのを覚えてる。

誰も知らない

私とおじさんの話。

何故か毎年この出来事を思い出す。

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