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研究の話①

私は浮世絵が好きだ。

特に幕末〜近代の浮世絵、および明治大正の口絵に心底陶酔しているのだけど、どういう経緯で好きになったのか、約10年間で何を勉強してきたのかを文字にして振り返ってみたいと思った。
言うまでもなく完全に自己満足である。
まあnoteなんてすべからく自己満足だろうけど、これは自己満足中の自己満足だ。仕方ないと思って許してほしい。

高校生の頃

この記事の後半にも書いたけど、私は絵を描くのが好きだった。けれど、それを仕事にする才能がないことには、高校に上がった頃にはさすがに気付いていた。
だから、見る側に回る勉強や仕事をしたいと思った。

「大学生になったら勉強したい!」と思っていた対象は、大正ロマンだった。高校生の時に夢二を美人画を見て、可愛いと思ったのがきっかけ。
(実は)少女趣味で可愛いものが好きだった私は、いわゆる 大正ロマン と言われる耽美的で妖艶な美人画に興味を持った。和洋折衷で不思議な文化でもあった大正時代に対しては、元々強い憧れを抱いてもいた。


高3の夏だった。

友達と初めて弥生美術館に行って、高畠華宵の《移りゆく姿》という屏風を見た時は衝撃だった。
しばらくその場に留まって、かなりじっくりその作品を見ていたと思う。

屏風にはズラリと女性たちが描かれていた。
その女性たちは右から左にかけて、明治から昭和初期のファッションを身に纏っている。

圧巻だった。
18の小娘が感動した。

作者の華宵は夢二と同時代に、少女向け雑誌に挿絵を描いていたらしい。
綺麗で美しくて一瞬にしてその作品に惹かれてしまった。
弥生美術館でのこの出会いをきっかけに、高3時点での私は「高畠華宵とか大正時代に少女向けに描かれた挿絵が好きだな、調べてみたい」と思うようになった。
そしてその好みや軸は今でも変わらず、ずっと持ち続けているものとなった。


とりあえず①は、高校生の頃の話までとしたい。
研究の話というよりほとんど好きになったきっかけだったけど、もしかしたら次以降もそんなレベルでの話しか書けないかも。


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