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子宮頸がん検診にひっかかりました3 お金の話

ちなみに前回まではこちら

子宮頸がん検診にひっかかりました1 検診のこと

子宮頸がん検診にひっかかりました2 入院・手術のこと

高額療養費と社会保険の上限

 日本には現時点で、皆様ご存知の「高額療養費制度」というものがあります。一ヶ月同じ病院でかかった費用に対して、所得に応じた上限額の支払までで良いとされる制度です。
 これはかかった医療費を一旦支払って、後で戻ってくる制度ですが、事前に社会保険や国民保険に申請して「限度額認定証」を取得し、病院に提出しておくと、限度額を超えた部分は支払わなくて良くなります。

 私の場合、所得が少ないもので、現時点で一ヶ月の上限額が¥57,600です(たびたび見直しが入るので、ご自分の所得と上限額に関しては、必要に応じて確認しましょう)。
 今回の手術については、事前に金額を聞いていたのですが¥44,000でした。その前後に検査などで通院しましたが、あわせても限度額にいかないだろうな~と思いつつも、一応限度額認定証は取得していました。

 そのおかげなのか、申請して無くても処理してくれるのか分からないのですが、私の会社が加入している社保が設定している限度額が¥20,000であるとのことで、後で通知がきまして、なんと¥22,000ほど戻ってきました。
 これに関しては完全に予想外で、会社員てすごいなって思いました……。

医療保険

 それから、個人的に加入している医療保険にも申請しました。

 これは結婚をしたあたりで、保険をちゃんとしようと思って加入していました。
 しかし当時生理痛の治療のためピルを服用していたことと(定期的な服薬・通院とみなされる)、強烈な腰痛をきっかけに、定期的に首や肩腰の痛みで麻酔注射をしたりリハビリをしたりと通院をしていたこともあり(レントゲンで特にゆがみもなく「原因不明」「おそらく頸椎症」みたいな診断出てたのが良くなかった。たぶんただの肩こり)、入りたかった保険に入れなかったのですね……。
 そもそも年齢的にも女性特有の疾患のリスクがあがるのと、妊娠したりして何かあった場合などに備えて、そちらの特約とかがつけたかったのに、「子宮に関しては特定部位不担保で加入」となっても、本末転倒です。

 仕方ないので、保険の相談窓口の人に勧められて「引受緩和型」の保険に「がん特約」をつけて加入することにしました。引受緩和型だと保険料自体はあがってしまうけど、ピルをやめて数年後などに別の保険に入り直せばいいし、がん特約をつけておけば、子宮がんや卵巣がんや乳がんなど女性特有の疾患とかもだいたいカバーできるから、ということでした。

 しかし、この後「そろそろ入り直したいな」、という時期にちょこちょこと微妙な怪我や病気をして、保険自体はこのままになってしまうのです……。このとき終身で契約しておいてまだ良かったです。

 入院・手術となるので、入院の前に保険料申請のために保険会社に連絡をしたところ、「子宮頸部の高度異形成に関しては、上皮内がんと同じ扱いで、ガン診断給付金が支払われる」という、予想してなかった回答がもらえました(これは加入している保険によるので、要確認です)。

結果

 なので、入院2日分+手術+ガン診断給付金(上皮内がんなので、半額)+社保からの限度額分が戻ってくることに。

 私の場合、入院¥7000×2日+手術¥70,000+がん診断¥250,000+社保からの給付金¥22,000
 だったと思います。

 まあ、医療費の戻ってきた分や、がん診断給付金などに関しては、がん申告扱いになって今後他の保険に入りにくくなってしまったこと、生命保険とかも入ってない状態のままだったこともあり、このまま今後の備えとして残しておくことにしました。
 が、社保からの戻りが本当に予想外で、これはちょっと使わせてもらおう、とのことで、ちょっと手出しして「手術がんばったご褒美」的なものを買いました(Twitterで「臨時収入でノイキャンヘッドホン買った」ってツイートしたりしてたのはこれ)。

 日本には現時点で高額療養費制度というありがたいものがありますが、たびたび見直しがはいること(あと、月ごとに支払金額がリセットされること)、また体の具合が悪いときにお金の心配をしなくてすむと言う点に関して、保険に入ってて良かったなと思いました。
 今回はまあ、発見が早かったこともあって、そんなに深刻な事態ではありませんでしたが、通院が続いたり手術を繰り返したりするような病状で、お金の不安が重なってきたら、もっとつらかったと思います。

 考え方は人それぞれですが、こういうこともあるよ、ということで、ご参考までにお金の話でした。

追記

ちなみにその後ですが、
妊娠して、2021年無事に出産しています。
妊娠を望む女性、そうでない女性どちらも自分の命のために検診を受けたり、可能であればワクチン摂取してほしいと思うのですが、
特に子供がほしい人、まだどうしたいか分からないと言う人は特に、可能性のために定期的な検診を受けてほしいなと思います。

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