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うつ病 は 私の本質を紹介する言葉にはなり得ないという話。

数ある note の中から見つけてくださり、
ありがとうございます。
も モ カ と申します。

本日は、うつ病と私について気づいたことを話します。

「うつ病です。」

それは私の状態を表す言葉のひとつであり、ある人にとっては重要で、またある人にとってはさほど重要ではない事柄。

ですが、いつのまにか、私の中では公表しなければならない事柄になっていました。

採用面接を受ける時、
病院に通う時、
1人落ち込んだ状態にいる時。

いつだって「うつ病の人」として生きているし、
「うつ病の人」とカテゴライズされることが、当たり前になっていました。

「うつ病の人」という世間の偏見に甘えつつ、泣いてきました。


「私の本質を表す言葉」。

本日、何冊か本を買いました。
そのうちの1冊、岡本真帆さんの「あかるい花束」に読者カードたるものが挟み込まれていました。

いつもなら見向きもせず、「邪魔だな」と思いながらしおりとして使いますが、今日は違いました。

「書いてみようかな」とボールペンを手に取りました。

カードの表面は、本を購入した私についての情報。
カードの裏面は、本の感想を書くスペースがありました。

表面から書き始めました。
自分の名前もしくはペンネーム、住んでいる場所、本を購入した書店名…。淡々と事実を書く欄を埋めていく中にひとつ、「本を手にとってくださったあなたはどのような方ですか。」という欄がありました。

最初に思い浮かんだのは、「うつ病の人」でした。
けれども、書くことに違和感を覚えたのです。

このカードを投函すると、出版社の方と岡本真帆さんが読んでくださるとのことでした。
顔も知らない、出版社の方に至っては名前も知らない方に、ほんの1、2行の文章だけで自己紹介をする。
人物像を垣間見ることもできないほどの自己紹介から自分をイメージしてくださるのに、「うつ病の人」というのは、全くもってそぐわない言葉だと感じました。

ほんの少し、考えて、こう書きました。

音楽と絵と写真と言葉が好きな24歳です。
好きな食べ物は珈琲とチーズケーキとプリン。

「自分らしい自己紹介が書けたな」
そう感じました。


社会的肩書きや状態は、自分の本質ではない。

私たちは他人を認識するために、“ 会社員 ” といった社会的肩書きや、“ うつ病 ” “ 発達障害 ”といった状態を表す言葉を頼りにすることがあります。
このような言葉はたしかに便利で区別をつけやすいのですが、その人の本質を表す言葉ではない、とこの出来事から学びました。

人の本質を表す言葉、というのは例えば、
“ ユーモアがある ” “ 優しい ”
といった性格を表すものや、
“ 読書が好き ” “ オムライスが好き ”
といった自身の好みを指すものではないかと考えます。


社会的肩書きや状態を表す言葉からその人の遍歴やバックグラウンドを知ることにはつながりますが、内面を推し量ることとはまた別のような気がします。

自分のことも、あなたのことも、本質を見つめたい。そして、その本質を尊重したい。
そう思いました。



読んでいただき、ありがとうございました。

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