N.T.

モラトリアムのまっただ中

N.T.

モラトリアムのまっただ中

最近の記事

生きる努力ができないのなら

『生きているだけで良い』この言葉に違和感を覚えるようになった。 「死ななければなんとかなる」「生きているだけで偉い」「死んだら全部終わり」人生に悩み、苦しんでいる人たちに向けられやすい言葉たち。 これらの言葉がすべて正しいのなら、 ``死ぬこと=悪‘‘ なのか。 生きることだけは絶対的な正義だとされるこの世の中で、自ら死を選択した人たちは悪人にされてしまうのか。 自殺した者に対する世間の声は冷たい。 「自殺するならせめて人様に迷惑かけないよう死んでくれ。」「死んで解

    • 憂鬱を潰すものは何?

      オードリー若林の著書『社会人大学人見知り学部卒業見込み』において、 ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。 という言葉がある。私はこの言葉にとても共感した。 ネガティブに考えてしまうことを無理にポジティブに変換しようとしても、結局はその考えから抜け出すことができない。されど、何か熱中できるものを見つけた時にはもうその考えから解放されている。 人間関係など日常的な悩みは、この言葉によって幾度となく乗り越えることができた。 そうはいっても当然のことながら、没頭

      • 初めてのカメラ旅 in 養老

        今から約1年前、フィルムカメラを購入した。それから3,4か月経った昨年11月に、岐阜県養老町に日帰りでひとり旅に行った。 メインは養老天命反転地。ある楽曲のMVで見てから、一度は足を運びたいと思っていたこと、写真撮影にも持って来いの場所であったこと、日帰りで十分行ける距離であったことから、目的地に決めた。 アートや芸術に対する教養はほとんどないので、それぞれの建物の意図まではわからなかったが、カメラで撮影することを考えると、配色や構図など多様な捉え方ができたため、終始わく

        • ドライブが好きだったわけじゃない

          大学2年になるのと同時に、親から車を譲り受けた。田舎に住んでいたこともあり、車を持っているだけで移動範囲はかなり広がった。 大学に友達はいたものの、頻繁に遊びに行くような関係性の人は、残念ながらいなかった。そのため、一人きりで車に乗ることが多かった。 気づくと、夜中、往復1時間もかかるマクドナルドに1人でに向かっていることがあったり、片道2時間かかる実家に頻繁に帰るようになった。 それもこれも、ドライブ好きが所以だと思っていた。周りの友人にも「ドライブが趣味」だとよく言

        生きる努力ができないのなら

          青木宣親が好きだった

          青木宣親が好きだった。 今も好きな気持ちに変わりないが、昔に比べたら、そこまで強くないため、過去形にさせてもらった。 私が青木宣選手を好きなったのは、小学校3年頃だったと思う。当時、父親とキャッチボールすることはあっても、クラブに入っているわけではなかった。それでも、テレビでプロ野球を見るのが好きだった。 地域柄もあり、テレビで見るのはいつも中日の試合だった。荒木、井端、森野、ウッズ、吉見、チェン、浅尾、岩瀬、、、中日にも好きな選手はたくさんいた。それにもかかわらず、当

          青木宣親が好きだった

          高校2年で不登校

          高校2年になってすぐ、私は不登校になった。それまでは、まさか自分が不登校になるなんて思ってもいなかった。たいして偏差値の高い高校ではなかったが、勉強もそれなりにできたし、運動部に所属し、田舎の高校生にありふれた生活を過ごしていた。 転機になったのは、高校2年になって1週間ほどたった時だった。無気力から学校に行く気が起きなかった。母親には毎朝怒鳴られ、姉からの冷たい視線を感じながら、ずるずると休み続ける毎日だった。 そんな中、心配してくれた部活の友人が、わざわざ家まで来てく

          高校2年で不登校