見出し画像

ドライブが好きだったわけじゃない

大学2年になるのと同時に、親から車を譲り受けた。田舎に住んでいたこともあり、車を持っているだけで移動範囲はかなり広がった。

大学に友達はいたものの、頻繁に遊びに行くような関係性の人は、残念ながらいなかった。そのため、一人きりで車に乗ることが多かった。

気づくと、夜中、往復1時間もかかるマクドナルドに1人でに向かっていることがあったり、片道2時間かかる実家に頻繁に帰るようになった。

それもこれも、ドライブ好きが所以だと思っていた。周りの友人にも「ドライブが趣味」だとよく言っていた。

なんか、かっこいいと思っていた。。。


ある日、オードリーの若林が「車の中が小さな家になっている」と言っているのを見た。

車の中という誰にも干渉されない、一人きりの世界を表象した言葉だと思った。と同時に、私が車に乗ってしまう意味を知った気がした。

別に、運転することが好きだったんじゃないことに気づいた。

それは、もっと簡単なことだった。

私は、一人の時間が好きなだけだった。

車の中という、この世で最も一人になれる空間が好きだった。


これまで、車なんて乗ることができるなら何でもいいと思っていた。でも、家に代わる空間になるのなら、、、

車についてもっといろいろ知りたくなった。こうやって人は車好きになるのだろうか。。。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?