高校2年で不登校
高校2年になってすぐ、私は不登校になった。それまでは、まさか自分が不登校になるなんて思ってもいなかった。たいして偏差値の高い高校ではなかったが、勉強もそれなりにできたし、運動部に所属し、田舎の高校生にありふれた生活を過ごしていた。
転機になったのは、高校2年になって1週間ほどたった時だった。無気力から学校に行く気が起きなかった。母親には毎朝怒鳴られ、姉からの冷たい視線を感じながら、ずるずると休み続ける毎日だった。
そんな中、心配してくれた部活の友人が、わざわざ家まで来てくれたことがあった。そんな友人のおかげもあり、修学旅行には行くことができた。感謝してもしきれない。
修学旅行に行くことができても、勉強についていくことができるのかという不安などから、再び不登校になった。そんな自分に手を差し伸べてくれたのが、父親だった。
父から、通信制高校への転校を進められた。結果、秋から通信制高校に転入し、留年することなく卒業した。そして、無事に大学へ進学することもできた。
大学へ入学後は、講義をサボることこそあるものの、順調に単位を取得し、アルバイトにも精を出してきた。大学4年になった今、あとは就活と卒論だけというとこまできた。
大学に入ってからも、投げ出したくなったことがなかったわけではない。アルバイト先の人間関係、1か月に及ぶ実習、今も就活に対する不安から、早く抜け出したいと思っている。これらは、大した苦労ではないと感じる人もいるだろうけど、自分の高校時代を考えたら、ひとまずよくここまでこれたもんだと思う。
それもこれも、高校時代不登校になった自分を見捨てずに支えてくれた両親や、転校しても遊んでくれた高校時代の友人がいたからこそ、有意義な大学生活を送れてきたと思う。
もちろん、卒業後、社会に出てからの苦労は計り知れない。高校時代のように、挫折するかもしれない。
そんな時は、自分の周りにいる人を見てみよう。自分のことを理解し、受け入れ、支えてくれる人が必ずいる。それに気づくことができただけでも貴重な経験として捉えよう。
自分も誰かにとってそんな存在になれたら幸せだな。。。
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