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  • 夢日記

    今までにつけた夢日記をまとめます(順不同)。

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    日々のよしなしごと。

  • 現代夢十夜。

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最近の記事

【夢日記】白と灰茶

以前探索した自動車一台分ほどの幅の隧道は、現在は地元住民の抜け道として使われているようだった。その横にもうひとつ、こちらは作業用に併設された、自動車が入ることを想定していない、狭い隧道があった。今日はそちらを通ってみることにした。 白い鍾乳石のようなつるりとした質感の隧道を抜けると水の流れる音が聞こえた。上流から来た水が3つほどの段差を流れ落ち、小さな滝になって流れる音であった。こちらもやはり白い鍾乳石のような質感の段差はアルファベットのCの形になっており、隧道を出たところ

    • 短歌ができるまで

      自分の短歌の作りかたを考えてみました。 今回、サークルで出した 【キハ40梅雨前線くぐり抜け無人の駅にあふれるみどり】 の推敲メモを元に解説してみます。 ざっくり、 1.詠みたいテーマのメモをつくる 2.そのテーマの周辺を描写してみる (同時に「短歌っぽい」言葉にしてみる) 3.使えそうなフレーズ(5文字や7文字)を出す 4.仮組み立て 5.【3】で出したフレーズと入れ替えたりして整える 6.完成! という流れです。 ぐぐったり(今回は「キハ」でぐぐったら「キハ4

      • 【夢日記】徹子の階段

        家の中にヤンキーが5人ほど勝手に入ってきて宴会をしていた。部屋に置いてあったPCや楽器も勝手に窓から捨てられている。 初めは穏便に出て行ってもらおうと思っていたが、同居人を殴ろうとしたため警察に通報した。やる気の無さそうな男の警官は「携帯の電池切れそうなんですけど…」と言うが、すぐ来てくれと言って切る。来るまでの間なら死にはしないだろうとヤンキー部屋に行って、録音しながら間を持たせようとする。 1時間と少し後、まだ来ない。なんとか脱出して台所でもう一度通報する。また先ほど

        • noteアプリを導入したので無事最強になりました

        【夢日記】白と灰茶

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          【夢日記】居場所

          友人が行方不明になってしばらく経った。 山の中にある駐車場で野宿していることがわかったので、そこへ向かうと、友人は業務用のゴミ箱の陰で寝泊まりして、拾ってきたものや釣った魚なんかを食べて暮らしていた。 すごいねと私が言うと、彼は「もうじきこの暮らしも終わります」と言った。行き詰まりを感じた彼はここで人生を終えるつもりなのだ。私が止めても彼は聞かないだろうし、私がしてやれることは何もない。 業者用のゴミ箱は友人のゴミでいっぱいになっていたので、彼が外出している間にゴミをま

          【夢日記】居場所

          【夢日記】終戦の日に

          1945年8月6日未明の広島にいる。 私は10代後半から20代くらいの男性のようで、原子爆弾についての記憶が、私にだけある。また、文明も現代程度のようだ。つまり日常生活の中に、「原子爆弾が落ちる現実」だけが入り込んでいる状態である。 自宅は爆心地から車で5分くらいの場所のようだが、山を挟んでいるので確か屋内にいれば大丈夫だったはず。 母に事情を説明し、祖母と父にも伝えてもらう。 4人の弟妹たちには、私が指示したら身を守る体制を取るようにと伝え、目や耳を押さえる方法を教えてい

          【夢日記】終戦の日に

          【夢日記】雨上がり、風車(ふうしゃ)

          古い観光地で、いつも停める駐車場のトイレに行こうと思うが、ちょうど何かイベントがあるらしく自家用車や観光バスでいっぱいになっている。それで、少し坂を上がった所にある駐車場に停めることにした。 いつもの駐車場のトイレは大きいが、公営のためか手が行き届いておらず古くて汚い。今回停めた駐車場の近くに小さな売店(ロー〇ンだった)があり、そこのトイレが綺麗だったのでラッキーと思う。 用を済ませると中心部のバスターミナルまで坂を下りていくことにする。雨上がりの山道は濡れた葉がたくさん落

          【夢日記】雨上がり、風車(ふうしゃ)

          なーにが「ゆるふわ文体」だ。

          twitterを見ていたら、「ゆるふわ文体」という存在を知った。「漢字で書ける所を、あえて平仮名を多用し、純朴さを表現する」なるほど。 ふーん…(身に覚えしかない) ちょ、ちょっと待って欲しい。 例えば今「あえて」と書いたが、それは「敢えて」と書くべきということだろうか?「なるほど」は「成程」なのか!!????? そもそも、平仮名で書くことで純朴さを表現しようとしていたのか?>私 普段短歌をやっているので、どこを漢字にして、どこを平仮名にするかには結構気を遣う。

          なーにが「ゆるふわ文体」だ。

          【夢日記】ある老女の一生

          一人の不老不死の男の話である。 ある日、年老いた恋人がふとはっきりとした表情をして「明日死ななければならない」という。 男は何を言っているのかと訝しむが、必死に話す老女が若い頃の姿に見えて、その勢いに圧倒される。本当に美しかったのだ、この恋人は……。 しかしいつ死ぬのか、時間や場所など詳しくは分からないという。 男は考えた末、一日中老女と共に過ごすことにした。 翌日の昼、二人は町の食堂にいた。 鉄板のある小さな食堂で、女は昨日の話などなかったかのように、美味そうに焼きそば

          【夢日記】ある老女の一生

          今年の短歌、今年のうちに。

          サークル(短歌詠みましょ)で8月末から詠んできたものを、連作としてまとめてみました。

          今年の短歌、今年のうちに。

          【夢日記】殺し屋の責任

          中年の女が殺してほしいと言いにくる。 裸の女を壁際に立たせると、細い矢のようなものを胸のやや右寄りに突き刺した。その場に倒れこみそうになるのでガムテープで固定する。 女にわたしを紹介した相方が、すぐ横で一部始終を見ている。わたしはその相方を恐れているほどではないが、やりにくさを感じている。 女はなかなか死なない。傷が小さすぎて、流れ出る血が少ないのだ。このまま傷がふさがれば、この人は生きてもいいのではないかと思う。 女になぜ死にたいと思ったのかと尋ねる。息子が就職に失敗し

          【夢日記】殺し屋の責任

          小心者、火を焚く。

          少し前にキャンプへ行った。 キャンプ場というよりは川沿いの自然公園的なところで、汲み取り式の便所がひとつあるだけ、水道はない、スマホの電波も入らないという、まあ、穴場というやつだ。 設営が終わると火を起こす。わたしのキャンプはとにかく焚き火である。少しずつ薪を足しながら、深夜までひたすら火を眺めた。 3時頃にようやく眠る気になったが、さて、ここで持ち前の気の小ささが出る。 熊が恐い。 ※なお、この辺りは熊が出ないどころか近隣でも目撃情報すらない。 目は痛いわ乾くわで、

          小心者、火を焚く。

          その涙と引き換えにして僕らは行ける

          先日、とあるライブでBUMP OF CHICKENのコピーをした際、「同じドアをくぐれたら」の歌詞が不意にぶっ刺さってしまった。 思えば私は「別れ」というものが本当に本当に苦手だったように思う。大学時代、バンドを組んでいた先輩が卒業するときも、引退ライブのあとに2,3回はライブ出演を打診してしまったし、別れる恋人にも未練がましく「友達としてまたよろしく」みたいなことを言っていた。 能動的に別れることができない。自分から離れるということができないので、だいたい相手に負担を強

          その涙と引き換えにして僕らは行ける

          【夢日記】ソファと砂浜

          あの世とこの世の境目のような暗い場所にいる。その空間には「ゲランダ」がいる。彼女は死神か、もしくは魔女だろうと思う。 1人用のソファが、小さな砂浜と水たまりに向けて置いてある。水たまりの奥は透明な壁があるような感じがするが、暗くてよく見えない。私はその場所で、しばらく生きているとも死んでいるともつかない時間を送っていたが、ようやく死ぬ決心がつく。 ゲランダに死を確定させる方法を教えてもらう。ソファの前の水たまりをくぐるのだという。やはり透明な壁のようなものがあった。水の中ま

          【夢日記】ソファと砂浜

          【夢日記】アキ

          子どもが集まる施設にいる。私はビルの4階くらいの、大きなガラス面のある部屋で、友人のアキとD(名前を覚えていない)とカードゲームか何かをしている。 アキは5歳くらいにも、15歳くらいにも見える。小柄で天真爛漫で怖がり。感情の表現がとても自由な女の子だ。 Dは高校生くらいの男の子。お調子者で面倒見がいい。私とDは、アキを妹のように可愛がっている。 窓の外で、何分かに一度、人が落ちていくのが見える。 尻にジェットエンジンをつけて直接空を飛ぶスポーツ(パラグライダーのような、ポピ

          【夢日記】アキ

          戦闘機をカッコイイと思えない

          ひとの感性なので、文句をつけるつもりはない。むしろ、他者を矯正しようとする考え方とは正反対のものと理解している。 白い線を引いて青空を滑空する戦闘機や、重厚な装甲を纏って海原を進む軍艦。 の、どの辺りがカッコイイのか、マジでわからんのだ。 いや、確かに鮮やかな飛行技術や、キラキラ輝く機体が美しいことは理解できる。が、そもそも私がモノの造形よりも用途に惹かれるところがあるためなのか。用途を考えると、私の脳はどうしてもそれらをカッコイイと思ってくれない。 上の文章でも、造

          戦闘機をカッコイイと思えない