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【夢日記】徹子の階段

家の中にヤンキーが5人ほど勝手に入ってきて宴会をしていた。部屋に置いてあったPCや楽器も勝手に窓から捨てられている。

初めは穏便に出て行ってもらおうと思っていたが、同居人を殴ろうとしたため警察に通報した。やる気の無さそうな男の警官は「携帯の電池切れそうなんですけど…」と言うが、すぐ来てくれと言って切る。来るまでの間なら死にはしないだろうとヤンキー部屋に行って、録音しながら間を持たせようとする。

1時間と少し後、まだ来ない。なんとか脱出して台所でもう一度通報する。また先ほどのくたびれた男が出た。思ったより消耗していてはっきり喋れないが、わざとらしいと思われたようだ。小馬鹿にした態度で「さっき行ったんですよ。家の前まで。で中の音聞いてみたら、ネコちゃんの声が聞こえてね~、可愛いよね。ネコちゃん」
とにかくもう一度来てくれと伝えた。ヤンキーはわたしが録音しているのではないかと怪しみ、スマホを貸せと言ってくる。これは貸す訳にはいかない、と押し問答する。

夜明けが近づいてきて、そろそろヤンキーたちも寝ようかと言っている。いちばん害のなさそうな奴に、本当を言うと出ていってほしいのだ、と告げる。相手は確かになあと考えこんでいたが、まあヤンキーに変わりはないから期待はしていない。警察が来るまでの時間稼ぎだ。

ドアノブが動いて、人が覗いた。やっと来たか……と思ったら、近所の主婦たちが寝巻きで目をこすりながらやって来たのだった。例の警官も後ろにいて、わたしがドアから顔を出したのを見届けるとそそくさと帰って行った。他の主婦たちもぞろぞろと帰っていく。とはいえ、近所の主婦に特にしてもらえる事はなさそうなので、私も引き止めない。

先ほどドアを開けた黒柳徹子?と思しき女性だけが残って、ヤンキー部屋まで見に行ってくれた。ヤンキーたちは「本物?」などと少し盛り上がって、徹子に「アンタたちもう寝なさいよ」と言われるとはーいと言う。
下の方の階に住む徹子を部屋まで送ることにした。階段の途中から跳んで降りようとするので、自然と手を取るかたちになる。徹子はスカートに風をはらませて、ふわりと降りてくる。天性のお姫様なんだなと思う。

夜風に当たりながら徹子を送っていくと、少し元気が出た。家に一番近い駐在所はあの男がいるので無駄だろうから、少し離れた駐在所まで行くことにする。目が覚めれば奴らは家を出ていくだろう。今のうちに何とかしなければ。

時刻は朝の4時、薄明の街を歩いていく。

(2021.7.23)

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