マガジンのカバー画像

女子高生の私マガジン

17
女子高生だった時の思い出を書いています
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

女子高生の私が苦虫を噛み潰した話

女子高生の私が苦虫を噛み潰した話

人様に自慢できることなんてほとんど持ち合わせていないが、好き嫌いが極めて少ないことだけは我ながら良いところだと思っている。

そんな私が絶対に口にできない唯一のもの、それは牛乳だ。チーズやヨーグルトなどの加工物、またいちご牛乳やカフェオレなど別の味が加わった物は大好物だが、どうしても生乳だけは飲めない。
私の牛乳嫌いには色々と深い理由があるのだが、話が長くなるのでまた別の機会に記そう。

とにかく

もっとみる
女子高生の私がクラスメイトを救った話

女子高生の私がクラスメイトを救った話

私の高校は校則がやけに厳しく、息苦しい日々を送っていた。

あれも禁止これも禁止。禁止禁止禁止。
もし背こうものなら、お世辞にも「教師に見えますね」とは言えないような猛々しい佇まいの生活指導教諭にみっちりこってりしぼられるのだ。
我々は無駄な争いはしたくなかった為割と大人しく言うことを聞いていたが、どうしても破らねばならない校則があった。

それは携帯電話の持ち込みだった。

私たちは抜き打ちの荷

もっとみる
女子高生の私がとあるジジイと戦った話

女子高生の私がとあるジジイと戦った話

私の高校の周辺は変なやつの目撃情報が絶えず、常に迷惑な賑わいを起こしていた。

中でも一番印象的だったのは、朝高校へ行く途中のバス停に高確率で出没する1人のジイさん。
外見は白髪で細身、ダルダルの皺の寄った皮膚に曲がった背中という百点満点なジイさんなのだが、こいつがかなり迷惑だった。

何故ならこのジイさんは登校する学生に向かって

「女は黙って英数国!女は黙って英数国!」

と叫び散らかすのだ。

もっとみる