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本音を言う恥ずかしさ

ある一日のこと。

ピアノのレッスンへ。
どうぞ、と言われて弾く。

弾き終わると、

「◯◯さんはコンクールでどこまで目指してる?」

と聞かれた。

「え、予選はなんとか通りたい…」

と言ったら、

「そこで終わり?」と。

「いやいや本選は…!(本選通過は無理でしょ…!なんなら予選も無理すぎる…)」

と咄嗟に答えたら、

先生が、

「えっ、◯◯さん全国十分狙えると思うけど。」

って。

予想外の返しだったので「いや!無理無理!!笑」とか言ってしまった。

レッスンからの帰り道、駅まで歩く途中でさっきの会話を思い出して、「本当のこと」言えなかったなぁと少し後悔した。

本当のこと。

本当は、「やるからには、上を目指したい。全国に行ってみたい!!その気でレッスンを受けています!!」とわたしは言いたかったんだよ。


ピアノを弾くことでお金を稼いでいるわけではないし、そもそも音楽を専攻していたわけでもないけれど、「小さい頃ピアノ習ってました〜♪」程度じゃなくて、「アマチュアの立場で、今もピアノをしっかりと勉強し続けています」という温度感で、ピアノと関わっていたい。

そう思っているけれど、「この程度で全国狙ってるのか」と思われるのが恥ずかしくて、とても言えなかった。
(※実際、基礎力もなければ練習量も足りておらず、下手なので、先生の全国狙える発言は100%お世辞なのですが)

自分の思っている本当のことを人に伝えるのって怖い。でも、あの時、変に謙虚にならずに、ちゃんと、自分とピアノに対する向き合い方を伝えられたら良かったなあってちょっと後悔。

まっ、でも、言葉で伝えるより、行動で伝われば良いか。

指摘された部分は次のレッスンまでに絶対克服して行こう。

レッスンで、「この人だいぶ熱意あるなあ、伸びそうだなあ、もうちょっとちゃんとレッスンしてあげよう」って思わせられるようになろう。

そんなことを思った一日。

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