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「砂糖はGI値(グリセミック・インデックス)が高い」の嘘

【GI値が高い食品を摂ると糖尿病になる】

 血糖値が上昇する速度を示す「グリセミック指数(GI」というものがあります。これは、炭水化物の摂取源となる食品の血糖値の上昇速度を、主にブドウ糖を基準(100)として相対的な数値で表しています。GI値が高いほど血糖値が上がりやすい食品で、逆に低いほどゆっくりとエネルギーになるといえます。白米やパン、白砂糖など精製された白い食品ほどGI値が高くなっています。

 血糖値は血液中のブドウ糖の濃度を表します。血糖値は炭水化物が血液中に吸収されることによって上昇しますが、「空のカロリー食品」は精製されているため、体に取り込まれやすい構造になり、すぐに血液に入っていきます。

 そうやって血糖値が高くなると私たちの体は膵臓から「インスリン」というホルモンを分泌させて、血糖値を下げようとします。しかし、GI値の高い「空のカロリー食品」ばかりを摂っていると、やがて糖代謝異常を起こしてインスリンが正常に作用しなくなり、これが悪化すると糖尿病となるのです。 山田豊文〈病気になりたくない人が読む本〉より

✔️【真相〈砂糖のGI値はそれほど高くない〉】

 〈AJCN.1995〉に載ったグラフによると、スナック菓子のGI値が158なのに対し、砂糖のGI値は88.5にすぎません。

 また、白いパンのGI値が100で、白米のGI値が83なので、「白米やパン、白砂糖など精製された白い食品ほどGI値が高くなっています」という意見は適切とは言えません。

【GI値は健康状態を反映しない】

 さらにGI値と摂取量を考慮したグリセミック負荷(GL)や、インシュリンの上がりやすさを表すグリセミック反応(GR)という指標も考案されているようなのですが、崎谷博征医師によるとそれらの指標は、食品に含まれるプーファ(多価不飽和脂肪酸)に影響されることから、必ずしも健康状態を反映するものではないと指摘されているそうです(EJCN.2007)。

【まとめ】

 ●砂糖はスナック菓子と比べれば、GI値はそれほど高くない。

 ●GI値支持者はプーファの影響を無視している。


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