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実況:新居の収納・キッチン、洗面所、娘の部屋

今の家に住み始めて10ヶ月。車で10分の距離ではあるが、また引っ越しである。

割れ物を包んだり、細々した物をパッキングする作業はできれば誰かにやってもらいたいと思うけれど、家中の収納を1から考えるのが好きだ。キッチンや洗面所の引き出しや棚が、使いやすく整っていくことに無上の喜びを感じる。

新しい部屋の鍵を使い、ドアを開けて中に入る。掃除は一通り、昨日のうちに済ませてある。まずはキッチン。いくつか並んだ扉を次々に開けてみる。どの扉を開けても、中には何にも入ってない。空っぽである。ここに何をどう収納しても良いのだ。ささやかな幸せが胸を満たす。なんて自由なんだ。

ベッドやテーブルなど大物の移動は明日だが、車に積んできた段ボールを夫が次々に運び入れている。頭のどこかにあるスイッチが入る。シンクとコンロの位置を見ながら、まずはざっくり鍋と食器の場所を決めていく。続いてカトラリー、調味料、調理器具、保存容器、ラップ類、パン焼き器など。考えた通りに手を動かす。実際にやってみると大丈夫だと思った場所の奥行きが足りなかったり、想像したほど入らなかったりする。そうしたらまた考えて、手を動かす。

キッチンに置く物は決まっているし、頻繁に使うものは何か、週に1度使うもの、月に1度使うものが何か分かっているから、大きく悩むことはない。それでも持っているものの総量と収納容量に応じて、毎回微調整が必要で、その作業に言い知れぬ喜びを感じる。

8割方キッチンが片付いたら、次は洗面所へ。片付けの苦手な娘に、一番使いやすい収納場所を割り当てる。キッチンと同じで、ここで使うものも決まっているから、それほど迷わずに済む。ただ、今回の部屋は洗面所の収納に余裕がない。こんな時は、毎日使うものをとにかく出し入れしやすい場所に。それ以外のものは、使う頻度に応じて場所を考える。使ってみて、不都合があれば様子を見ながら調整する。

娘が引っ越し作業の戦力になってはっきりしたが、彼女はパッキングが得意だけれど、荷物をほどいて収納場所を考えるのはあまり得意ではない。わたしと全く逆だ。利害が一致している。キッチンと洗面所がざっくり形になったら、次は娘の部屋に向かう。

彼女の部屋にあるのは服とバッグ、本、ゲーム、趣味のあれこれ、学校で使うノートやテキスト類だ。ハンガーにかけられる衣類は全てハンガーにかけてある。洗濯物を干すのに使うハンガーと共通で、乾いたらそのハンガーのままクローゼットに移動する。面倒くさがりの人や忙しい人にはベストなやり方じゃないかと思っている。小さめの引き出しの中は細かく分けず、靴下の引き出し、下着の引き出し、レギンスとボトムの引き出しに分かれていて、乾いたらそこに放り込むだけ。

このシステムが出来上がってから、彼女の衣類管理は楽になった。着る物にそれほどこだわりがないことも大きい。

これまでの部屋にあったクローゼットと作りも大きさも変わらないが、部屋自体は小さくなるため、クローゼットの中にカラーボックスを重ねて入れて、彼女の収納は基本的にここで完結させる予定だ。クローゼットの真ん中にハンガーを。左右のスペースに重ねたカラーボックス。ハンガー下の空いた部分に下着類の引き出し。シンメトリーで美しい。使い始めてしばらくしたら、引き出しや棚の乱れ具合が収納の善し悪しを教えてくれるだろう。

今日の午前中はここまでで時間切れになった。続きは明日、業者にお願いした引っ越し本番以降にしよう。残すは夫とわたしの持ち物、書類、靴の収納である。



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