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ウクライナに行った話🇺🇦 / L'histoire de ma visite en Ukraine[日 / Français]

※2023年1月18日執筆現在、ウクライナ全土に外務省渡航危険レベル4(退避勧告)が出ています。今回の記事は当該国/地域への渡航を促すものではなく、仮に人命に関わる事象が発生しても責任は負いかねますのでご承知おきください。


1.はじめに

 去年6月に訪れたバルト三国のエストニア、11月に訪れたコーカサス地方のアルメニアとグルジア(いずれも旧ソ連)に魅了されすっかり“旧共産圏”の文化の虜になってしまった。そんなロシア周辺の情勢は常に不安定ですが、2022年2月24日遂にパンドラの箱が開いてしまいました。この戦争が一刻も早く終結し平和が訪れることを祈っています。

 En juin dernier, j'ai visité l'Estonie, dans les États baltes, et en novembre, j'ai visité l'Arménie et la Géorgie dans le Caucase (toutes deux dans l'ancienne Union soviétique), et j'ai été complètement captivé par la culture de "l'autre" côté. La situation autour de la Russie a toujours été instable, mais le 24 février 2022, la boîte de Pandore s'est finalement ouverte. Nous espérons que cette guerre prendra fin le plus rapidement possible et que la paix reviendra.

左:タリン旧市街🇪🇪 / 右:トビリシの夜景🇬🇪

2.渡航にあたって

(※長い前置きを飛ばしたい方は「3.ウクライナ本土へ」からどうぞ)

(Ⅰ)入国経路

そもそも戦時下のウクライナに入国するのにいくつも方法はありません。なぜならウ国内の全ての空港は封鎖されており、ゼレンスキー大統領でさえも隣国ポーランド内の空港から米訪問などを行っています。そんな状況の中、考えうる入国方法は以下の4つ。
Maintenant, passons aux choses sérieuses. Pour commencer, il n'y a pas plusieurs façons d'entrer en Ukraine en temps de guerre. En effet, tous les aéroports d'U sont bloqués, et même le président Zelensky se rend aux États-Unis, par exemple, à partir des aéroports de la Pologne voisine. Dans une telle situation, j'ai quatre possibilités d'entrer dans le pays

①モルドバの首都キシナウからモルドバ国鉄で首都キエフへ
②モルドバの首都キシナウからバスでウ南部の都市オデーサへ
③ポーランドの首都ワルシャワからウクライナ国鉄で首都キエフへ
④ロシア軍に混じって不法侵入

①に関してはこの冬実に24年ぶりに運行再開した国際列車だそうでキシナウ-キエフ間を18時間で結ぶとか。キエフ奇数日発/キシナウ偶数日発で運行しているらしい。ただモルドバ国内の大部分の電力はウクライナの発電所に依存している関係から停電が頻発する上、私自身鉄道に関しては滅法疎いので詳しいことはこちらのモルドバ国鉄公式HPやプラウダ紙の記事を参考にされたい。(Calea Ferată din Moldova)(Правда:Движение поездов Киев-Кишинев возобновили после 24-летнего перерыва)

私が今回利用したのが②の方法です。(③④については省略)
日本人にとってモルドバという国名は聞き馴染みがないですが、それもそのはず。1991年にソ連から独立したばかりのヨーロッパきっての最貧国だからです。そんな国の首都・キシナウからバスを使うとたったの4時間でウクライナ第二の都市、南部オデーサに到着することができます。
(元々、沿ドニエストル鉄道のキシナウ-オデーサ直通列車を利用しようと思っていたが、昨年3月のウ軍による沿ドニエストル橋爆破により不通になっていた)

(Ⅱ)戦況の把握

最新の戦況の把握には戦争研究所こと米シンクタンクのTwitter(英語版のみ)が非常に有用です。こうしてみると今回行くオデーサはかつての激戦地ヘルソン州からそう離れた場所でないことが改めてわかります。ヘルソン州は昨年11月ウクライナ軍がやっとの思いで奪還しましたが、それ以前のロシア軍占領時は虐●や強●、拷問といった想像を絶する非人道的行為が平然と行われていた場所です。本当に胸が痛くなります。


前置きが長くなりましたが、次章からは私の実体験に移ります。

 Ce train serait le premier train international à reprendre le service entre Kiev et la Moldavie en 24 heures cet hiver, et le premier train international à circuler entre Kiev et la Moldavie en 18 heures.
 Il s'agirait d'un train international qui a repris du service cet hiver pour la première fois en 24 ans, reliant Kiev à Kishinau en 18 heures. Les trains partent de Kiev les jours impairs et de Kishinau les jours pairs, mais l'énergie électrique en Moldavie dépend des centrales électriques en Ukraine, et la situation de l'énergie électrique n'est pas bonne.
 J'ai utilisé la méthode (2) cette fois-ci. Le nom de la Moldavie n'est pas familier aux Japonais, mais c'est parce que c'est l'un des pays les plus pauvres d'Europe, qui n'a obtenu son indépendance de l'Union soviétique que récemment, en 1991. Depuis Kishinau, la capitale du pays, il ne faut que quatre heures de bus pour rejoindre Odesa, au sud, la deuxième plus grande ville d'Ukraine. Après un long préambule, le prochain chapitre sera consacré à mes expériences concrètes.

3.ウクライナ本土へ

そもそも今回のヨーロッパ渡航はウクライナ訪問だけが目的ではなかったので、前行程に多くの国を経由しています。

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1/10 日本航空JL407便  東京成田/NRT🇯🇵*⋆✈︎フランクフルト/FRA🇩🇪
1/11 ICE9556  フランクフルト中央駅🇩🇪→パリ東駅🇫🇷
1/13 BlaBla パリ東駅🇫🇷→ブリュッセル南駅🇧🇪
1/14 Eurostar  ブリュッセル南駅🇧🇪→ロンドン・パンクラス駅🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
1/15 Wizz Air3798便 ロンドン・ルートン/LTN🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿*⋆✈︎キシナウ/KIV🇲🇩
1/16 キシナウ🇲🇩→オデーサ🇺🇦
1/17 オデーサ🇺🇦→キシナウ🇲🇩→沿ドニエストル共和国(PMR)☭
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ウクライナ入りの前日から話を始めます。

1/15 モルドバ編 〜ロンドンからモルドバへ🇲🇩〜

ロンドン近郊の都市ブライトンでプレミアリーグ観戦をした翌日、午前2時にホステルを飛び出してルートン空港へ。
モルドバの首都キシナウ国際空港へ未明の3時間弱のフライト。

W9 3798 LTN🇬🇧6:10✈︎KIV🇲🇩11:25

モルドバの入国審査。早速ここで一悶着ありました。

こんな辺鄙な国に極東の学生?が一人で来たこと、過去に数々変わった国に渡航していることの二点を謎に怪しまれ3人の入国審査官に囲まれ酷い訛りの英語で質問攻めに。他の人は2~30秒で通過しているところ私は5分以上拘束されました。
幸先悪い…

キシナウ国際空港(KIV)到着ロビー。旧ソ連圏にしては清潔感のある雰囲気のいい空港です。


さて、まず辺境国に来て初めてするのは通信電波の確保です。
"主要"ヨーロッパ諸国は大抵ahamo(日)の海外ローミングやFree(仏)、Three(英)といったキャリアが利用でき、日本国内同様快適にスマホを使うことができます。ただここは欧州最貧国モルドバ。当然のように対象外です。よって現地キャリアのsimを購入することになります。

moldcell社の60GB(4週間)プランでなんと80MDL(≒530円)!流石モルドバ。
フランスなど欧州各国は携帯(通信)料金が比較的安い傾向にありますがこれは別格。ウクライナや沿ドニでのデータローミングの可否について尋ねると追加料金で可能とのこと。(実際は挙動が怪しくできなかった)

市内中心地にも多く店舗展開しているようです。(店構えが無駄にかっこいい)

因みに、欧米諸国のほぼ全域でローミング可能かつ格安の最強sim、Free(仏)でさえモルドバだけはサービス対象外になっています。ウクライナやベラルーシでさえ対応しているのにも関わらず、ここまで露骨にハブられる国も珍しい…

Free提携国マップ(2023年1月現在)

物価の安さはsimの価格だけで終わりません。
モルドバ国内の路線バス(通称トロリーバス)の運賃は一律で6MDL(≒40円)です。どこまで乗っても40円。
グルジア共和国(運賃40円)と肩を並べる国が現れるなんて驚きです😳(円安&モルドバ国内のインフレ前は13円だったらしい…)

謎のキラッキラ仕様


キシナウ中心地についたのでここで昼飯。

、、、、!!!

ここは本当に欧州最貧国?

DIVUS Restaurant(@Strada Mitropolit Gavriil Bănulescu-Bodoni 17A, Chișinău, モルドバ)

リブアイステーキは120lei(≒811円)/100g
ワインは紀元前5000年前に始まったと言われる"世界最古"の由緒正しきモルドバワイン。フランス産などの高級ワインが日本では有名ですが歴史と価格の安さではモルドヴァも負けてません。w

これ以外にも色々注文したら意外といいお値段になりましたが、ちょうどサッカー賭博で勝ったばかりだったので実質無料みたいなもんです。
アーセナルありがとう~

(↓ギャ*ブル資金はジョージア銀行をハブにするのがおすすめです◎)


ヨーロッパ来てから物価高い都市にしか居なかったのでここで諸々調達。
買ったのはシャンプー、飲料等。当然のようにパリの半分くらいの価格。

UNIC(@Bulevardul Ștefan cel Mare și Sfînt 8, Chișinău 2001 モルドバ)

キシナウ中心地はまだクリスマスモードです🎄

イルミネーションや街灯はキラキラなのに信号は何故か消えていて警察が交通整備しています。なにこの国。w

本日の宿は寝るだけなので一泊1800円のドミトリー。
宿主が大の日本好きらしく死ぬほど歓迎された…のはいいんですが敷地に入るや否や野犬2匹に追いかけられます。東欧に限った話ではないですが、外国の犬は狂犬病の危険があるので下手なスリよりよっぽど怖いです。。

ルームメイトは運良く超寡黙なロシア人?だったので安眠できました。

Hostel Amazing Ionika(@Strada Mihail Kogălniceanu 62/8, Chișinău 2009 モルドバ)


1/16 ウクライナ編① 〜モルドバからオデーサへ🇺🇦〜

さて。2023年1月16日。


ついにウクライナへ向かいます。


今回利用するルートはこちらです。

📍North Bus Station(🇲🇩キシナウ)
                   ↓
📍Odesa bus Station Starosinna(🇺🇦オデーサ)

宿泊予定のホテルから教えてもらったサイト(https://busfor.ua/)から予約。
最安が400UAH(ウクライナ=フリヴニャ)なので日本円で1400円くらい。
言語がウクライナ語かロシア語しか選べないのが厄介ですが、キリル文字なのでなんとか理解できます。

過去に、部分的に外*省渡航レベル4の地域が存在する国に行ったことは西サハラとアルメニアの二国がありますが、全土が真っ赤っかは今回が初めて。流石に緊張しますネ

外務省渡航危険レベル(2023年1月16日現在)

こちらはウクライナの国家非常事態庁(Сервіс протимінної діяльності)が公表した爆発物マップ。ロシア軍が築いた地雷原は25万平方kmと日本の本州(23万平方km)以上の面積にも及びます。

オデーサへの道中は大丈夫。きっと大丈夫…。


寝坊したので1時間遅い便に。
宿主からの激励を受け出発です

、、、、

カーテンが全て閉まっていてまるで霊柩車のよう…

遺書を書き忘れたことを後悔。

同乗する客もあまり居らず人生一の恐怖と緊張が走ります。
今だったらまだ引き返せる、、?

そんなことを考えている内にバスはターミナルを出発。
もう後戻りできません。

ここまで来たらいくぞ!ウクライナ!

モルドバの荒野をひたすら走ること3時間。
ウクライナとの国境に到着!
適当な荷物チェックが行われるだけで難なく通過です。

(以前UAEオマーン国境を無断撮影して1時間軟禁されたトラウマがあるので実写はなしです)


爆睡しているといつの間にか、

到着!!!!!!

ウクライナだ!!!!!!!!!!!!!

ウクライナ語で「キリスト神は国民を平和に導く」的なことが書かれている。自分たちを殺しに来るロシア人も宗派は違えど同じキリスト教を信仰しているのがなんとも皮肉…


モルドバのsimがローミングできなかったので、まずウクライナ現地のsimを買いに行きます。首都キエフに本社を置くKyivstar(キーウスター)。名前からしてウクライナに来たことを改めて実感します。

最小容量のもので275UAH(≒970円)。物価にしてはそこまで安くない…

ここまで触れてませんでしたが、ウクライナは何を隠そう"世界一"物価の安い国です。アフリカの発展途上国の方が安そうに思いがちですが、CFAフランといった旧宗主国に通貨主権を今でも握られている国が多く、日本より物価は高いです。世界を見渡しても旧ソ連圏以上に激安な国はなかなかなく、モルドバとウクライナの二国はその中でも別格です。

例を出すならば、日本だと210円前後のレッドブル(250ml)はウクライナだと125円相当です。日本で天然水を買うのと同じくらい。安くエナジードリンクを入手したいならウクライナに行きましょう。

ウクライナの通貨は現在過去最安値を更新し続けています。


ホテル近くのクリミア料理店で昼ごはん。
そう。今はロシアに占領されている、あのクリミア半島の料理です。

これに飲み物など諸々つけて182UAH(≒640円)


昼の中心地はオデーサ市民が行き交い、平和なひと時が垣間見れますが街中では戦時中であることを思い出させるプロパガンダポスターがたくさん。
背筋がヒヤッとします

ウクライナではキャッキュレス文化がそれなりに浸透しており、旅行者が行くような店ですと大概クレジットカードが利用可能です。ただバスのチケットや少額のクレカ決済を拒否る規約違反店も存在する為、現地通貨UHA(ウクライナ=フリヴニャ)を少額でも持っておいた方が安心です。
両替所でドルやユーロから変換することも可能ですが、私は現地ATMでRevolutの残高からの引き出しを試してみました。
結論から言うと、Банкомат банк ПівденнийのATM(画面が青緑色)はぼったくりです。額に関わらず91.42(=320円)の手数料が取られます。バスターミナル等中心地によく置かれているОЩАДБАНКのATM(三井住友みたいな深緑色)だと27.43(≒96円)に抑えられます。後者がおそらく最安の手数料となります。

ウクライナの200フリヴニャ紙幣(下)とモルドバの200レイ紙幣(上)


オデーサでは年始に発電所が攻撃された影響で電力供給が不安定になっています。よって昼間の信号はほとんど灯きません。ウクライナの現状を日本で例えるなら大震災後の数日間が一年以上も続いているようなものです。街中では自家発電機があちらこちらで轟音を響かせています。安いホテルやレストランだと発電機がない場合も多いため旅行者目線だとなるべく値段帯が高い所の方が安心です。

明日のバスのチケットを買いにターミナルにきたら停電。流石に怖い。。
この時は5分周期くらいで停電と復旧を繰り返していました。
区域別で計画停電が行われているようです。

若干不穏雰囲気な地区もある→

ここで夕食、、、、!?

ここは本当に戦時中のウクライナ?

適当に入ったイタリアン料理店でしたが雰囲気も料理も素晴らしかったです。こんなに良い意味で”普通”の国が戦争に巻き込まれ、多くの人が虐殺されたりしているのがにわかに信じられません。

店内の様子。電力が不安定なため装飾の灯り以外は全て消灯しています。
ピンクのタレッジョチーズとポルチーニ茸のリングイネ328₴(≒1150円) 

すぱしーび!(ウクライナ語でありがとう)といって店を出ようとすると満面の笑みで"Have a nice day!"(英語)と。それはこちらのセリフ。これから先どうか幸せに生きてほしい。


本日の宿に到着。
何事もなくホテルに戻って来れたのがここまで嬉しいのは初めて。
お値段は1泊朝食付きで約4000円。

これがウクライナの宿か…

各OTA(予約サイト)を見てもオデーサの宿相場は本当に安い(ドミトリーなら500円台から)ので、4000円台だとそれなりの高級ホテルの部類に入ります。エントランスこそ電気を落としてるものの部屋の電力は安定しています。またこのホテルは自前のシェルターを配備していることがウリらしく、なんかあったらここに来てね!とのこと。。        

夜中にロシア軍が爆撃してこないことを切に願いながら眠りに着きます。

@California(Yevreis'ka St, 27, Odesa, Odessa Oblast, ウクライナ 65045)


1/17 ウクライナ編② 〜オデーサ🇺🇦からPMR(沿ドニ)へ〜


朝5時にセットしたアラームで目を覚す。
爆撃はなかったようです。(攻撃を受ける際は警報が鳴り響く)
何事もなくおはようが言えるのは本当に幸せなことだと改めて実感します。

テレビをつけるとゼレンスキーが。

いつものルーティンでbet365(サッカー賭博サイト)を開こうとするとアクセス拒否。モルドバだとVPNで日本orイングランド回線の経由にすると入れますがウクライナではそうはいかないようです。ただ今回はNordVPN等の高級VPNではなく無料のネコで試した為、各々のサイトで試行錯誤すれば抜け穴はありそうです。

戦時中の国でのギャ*ブル、アドレナリン出そうなんだけどなア…

さて、なるべく人通りの少ない早朝に観光開始です

オデッサ・オペラ・バレエ劇場 (Одеський національний академічний театр опери та балету)

海っぺたには有名なポチョムキンの階段(Потьомкінські сходи)があるので行こうとしたところ軍人に止められ断念。海沿いは軍事上重要な場所であるため撮影は禁止になっており多くの軍人が目を光らせています。
海沿いには写真のようなブロックが沢山。(敵の侵入を阻むためでしょうか…)

オデーサ創始者の像、、があるはずでしたが彼女は帝政ロシアの女帝でもあったため反戦の意思を示すために撤去されています。(代わりに国旗)

海が望める場所は立ち入り禁止との張り紙が

この辺りには多くの防犯カメラも設置されている

タラス・シェフチェンコ公園(Парк імені Тараса Шевченка)内の記念碑付近には軍人がいなかったので、ここで黒海をようやく望むことができました。
念の為モザイクを入れてますが、本当に綺麗な眺めです
手前の建物はミサイル攻撃を受けたのか一部が崩壊し廃墟化しています。流石に生で見るとゾクッとします。。
ここからおよそ110km先が去年4月ロシアの軍艦「モスクワ」が沈没した現場です。

無名水兵の記念碑 (Пам'ятник Невідомому Матросу)

おそらくミサイル攻撃を受けたであろう建物。
軍人が目を光らせていたので綺麗に撮れていませんが建物が半壊しているのが見てとれます。

(Деволанівський узвіз, 11 オデーサ, 65026 ウクライナ)

廃れた遊園地。
今にも後ろ戸が開きそうです。。
現実世界に閉じ師はいるのでしょうか…

Odessa Luna Park

オデーサ市内の路線バスはかなり古め。
運賃は15UHA(≒52円)で降車時に払うシステムです。バス停という目印がない場合が多いので、Googleマップを見ながら降りたい地点に近づいたら運転手に適当にアピールします。(英語はほぼ通じません)

ランチは昨晩のレストランに再訪。
本当に美味しい…!

@Tavernetta(45, Katerynyns'ka St, Odesa, Odessa Oblast, ウクライナ 65000)

オデーサ駅

今日中に次の目的地沿ドニエストル共和国(PMR)に行かなければならないため、ウクライナとはこれでさよならです。

本当はあと一週間くらい滞在したいところでしたがまだ死にたくないので今日で出国。戦争が終わって平和になったら絶対にまた来たい、そう思わせるほど人も雰囲気もいい国でした。


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(1月21日追記)
ウクライナ出国後、3カ国を経由して無事フランスのパリ=シャルル・ド・ゴール国際空港に戻ってこれました!!!
あとはJALの日本帰国便に乗り込むだけ。ありがとうございました!

@Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle

(1月28日追記)
私が渡航した一週間後にデヴィ夫人もウクライナの首都やその近郊都市を訪問し物資支援などをしたそうです。岸田総理がウクライナ政府に招待されてもなお慎重すぎる検討を続ける中、英断ですね。
私はそこまで高尚な目的を持って渡ったわけではないですが、ウクライナは今まで旅行した24カ国のなかで最も魂が揺さぶられ、価値観が変わったと断言できる国です。
外*省や官*長官の要請を振り切ってでも行く価値は本当にあると思います。


4.さいごに

戦争というと我々日本人からすると縁のない、どこか遠い世界で行われているような話に聞こえます。また●殺など非人道的行為はイスラム国(ISIS)やアフリカの武装組織など何を考えてるか分からないような民族がするものだと考えてしまいがちです。
ただ、今回のウクライナ侵攻ではあの(それなりに)先進国の大国ロシアがそのような蛮行に及んでいます。過去にオリンピックやW杯を主催するなど国際的にある程度の信頼があった国がこんな行為をするなど予想出来たでしょうか?これでいうと日本の近くにある国々もいつ突拍子もないことをしてくるか分かったものではありません。身の危険を感じることなく当たり前に生活することができる日本に生まれたこといかに幸せか、改めて実感させられたウクライナ滞在でした。


そして、一刻も早くウクライナに平和が訪れることを祈っています。

街中のプロパガンダ看板。ウクライナ語で 「私はウクライナを信じています」



次編は「親露派支配地域・沿ドニエストル共和国に行った話」です。



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