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海外美術館巡り@スペイン 画家の聖地巡礼旅

2023年11月スペインに訪れて、バルセロナとマドリードの美術館巡りをしました。訪れた美術館の感想をまとめます。
旅の全体の様子はよかったら下記からご覧いただけます。よろしくお願いします^^
トップのバー写真はフリー検索でプラド美術館に引っかかったものをお借りしました。私も現地の美術館でこのように模写してみたいものです。
様々なオタクが漫画やアニメの制作にまつわる場所を訪れることを聖地巡礼というので、私もそれにあやかりタイトルをつけました。


バルセロナの美術館

バルセロナにはミロやピカソの美術館もありますが、カタルーニャ美術館とカサミラの2つの美術館へ行きました。
バルセロナに行く前に写真や動画で町を見たことはあるけれど、実際行ってみて思うのは町自体が美術品のようで、建物の彫刻や装飾すべてがほんとに美しかったです。
街を見るだけでも美術鑑賞をしたようで満足でした。今回は美術館にしか行ってませんが、アートシーンを追うために次回もう一度バルセロナに行けたらアートギャラリーの視察もしたいなと思いました。

カタルーニャ美術館


フィルムで撮った写真を載せてきます
カタルーニャ美術館

美術館に入館してすぐに、まだ閉館まで1時間以上もあるはずなのに、閉館アナウンスが鳴ったのが思い出の美術館です。こういうヒューマンエラー的なアクシデントにはみなさん寛容らしく、スタッフに聞いたところ「あるある」とのこと、いい国民性だと思いました。受付でチケット買う前に閉館時間をちゃんと確認したので、入館したばかりでの閉館アナウンスは驚いたけれど、アナウンス後に帰ってしまった人達もいて、少し空いてる状態で鑑賞できたのが良かったです。かえってアクシデントにありがとうと思いました。この日は美術館でスケッチができる日でした。あとから友達に聞いたら「スケッチイベントに参加しにきた」と入口で伝えれば無料で入れたらしいです。美術館は曜日へや時間によって、無料で入れることもあるので要チェックです。

いろいろなキリストにまつわる絵画がたくさんありました。
4人の使途、傷ついたキリスト、宗教を伝えるために壁画があります。
どうやって館内に運び入れたのだろうと思うような大きな壁画がたくさんありました。

私はカタルーニャ美術館の中ではロマン主義のブースが好きでした。
デザインで有名なミュシャは実は油彩画の名手でもあるのですが、タッチや作風が同じ系譜だと感じる作家もいました。日本でこの作風はミュシャしか知らなかったので、収穫でした。
メモしていた画家一覧
◇アレクサンドラ・ダ・リケー カタルーニャ出身の画家(ほぼミュシャと同世代です)
◇Sebastia Junyet

美術館の壁は作品やブースごとのテーマで色が分かれていたのですが、絵に合った色の壁だったので、作品が綺麗に見えたのが良かったです。自分が今どこのブースにいるのかも壁の色でわかるようになっていました。

アントニオロペス@カサミラ

ANTONIO LÓPEZ@Casa Mila

マドリードのアトーチャ駅にあった作品です
バルセロナの写真はまた公開するかもです

今、画家をしていてバルセロナにいる人は全員行った方がいい展示でした。

ビデオ映像は展示の最後に見れるようになっていましたがとても良かったので映像展示について先に書きます。
アントニオロペスの人柄も伝わる映像は30分間しっかり魅入ってしまいました。スペイン語がわからなくても、絵をやってきたおかげで何と言ってるか分かったのが嬉しかったです。
「都会の街はカオスだから、一点透視図法をすることによって整理していくんだ」
「物の配置は世界だから、ここaqui、ここaqui、ここaqui、(モチーフを指して)このテーブルの上にすべての世界el mundoがあるんだよ」
そんなことを言っていました(私訳)
”aqui” "el Mundo" "Caos"などのワードチョイスや話し方も魅力的な方でした。

ロペスの作品は人の生活を描いていてそこに光も時間もあるそういうことが感じられる作品です。本人も多分映像の中でそこに触れていたと思います。
私も絵からそのことを感じていたので意見が合ったと思いました。
絵は整っていて、仕事に対して真面目で誠実な画家だと思いました。
(絵描きはある種の側面でみんなそうだし、そうであるべきと思う)

入口を入って一番最初の展示は立体やモチーフの展示だったのですが、
2つ目のエリアでは、有名な絵が何作品かありました。

このためにバルセロナに来たのかと思えて一瞬で苦労が洗い流されたような気分になり絵の前で涙が出ました。実物が見れて本当によかったと思います。自分にとっての正解に出会う瞬間が皆様にも訪れますように。
私の知る現存の作家、日本の画家の中でこの仕事をできる人は誰もいないですが、私は少し近いところにいると今まで自分は人と違うことをして生きてきたけど正解だったと思えました。
貴重な仕事を見れたこと出逢えたことに感謝します。
私はバルセロナに着くまでアントニオロペスの展示があったことを知りませんでした。Cintaの友達に教えてもらったのですが、この展示に呼ばれてきたんだなと感じました。

casa miraの中 ほぼ入口

2024年の1月14日まで展示中です。行ける方は是非おすすめします。
私はガウディ建築のカサバトリョもカサミラも近くにあったのですが、建物の前だけ見てちゃんと中までは見ていません。
もし、あまり時間が無い、でもガウディを見たい方はカサミラの方が見るのに良いと聞きます。


マドリードの美術館

マドリードの主要駅の1つでもあるアトーチャの駅周辺にソフィア、ティッセン、プラドと大きな美術館が集中しています。
どれも全部見るのに時間がかかる規模の美術館ですが、ソフィアとティッセンなら1日にまとめて訪れることができそうです。
プラドは1日使うべきな気がします。

ソフィア美術館

ソフィア美術館 外観

ピカソのゲルニカが目玉として置いています。他にも有名な現代アートの作品が、入口にもあります。
19時から無料で入館できる時間で私はその時間に行きました。18時過ぎから列ができ始めていて、19時には長蛇の列になっていました。
インスタレーションや戦時中のポスターなどの展示がありました。
ピカソのゲルニカや泣く女の記憶しかほとんどないです。
写実の静物画もありました。
ピーテルクラースやカラヴァッジョの静物画もあったような気がします。記憶違いだったらすみません。
静物画=natura morto

プラド美術館

いきなりこんなことを言うのは申し訳ないですが、プラド美術館は人々の香水や柔軟材の匂いがきつくて充満していて酔いそうになりました。
マスクをして鑑賞しました。匂いであまり集中できずに、一周はしたと思うのですが、マチエールやレイヤーぽい部分、筆跡を確認したら、あとはカタログで、、、という感じで鑑賞しました。
かなり広くて本やネットで見たことのある絵画が実際、生でたくさん見れました。

ベラスケス かっこいい

額縁もサイズも立派、日本の美術館だと壁1面使ってしまうような絵が、天井も高く2枚上下に飾られていた。あぁ上にあるのも近くで見たい。
近さでいうと、ガラスも張られていないし、ロープもなくて間近で鑑賞できた。照明もそこまで暗くなくてありがたかったです。

ソローリャ美術館

旅行前に調べた情報によるとソローリャの家を美術館に改築した美術館ということだったので、お宅にお邪魔する感じかぁと楽しみにしていました。実際は家だと思って行ったら数倍広くて、やっぱり美術館規模でした。
アラビア風の中庭がついていて、2階建て、家だと思って行くと全然違いました。パレットや筆立てなどの仕事道具もみることができました。

手数の少ない筆跡と、正確かつ力強いデッサン力が見物です。

お庭


ミュージアムショップではハガキが1ユーロで売られていました。
ハガキは1枚約150円で安かったです。レジで袋に入れるか聞かれてお願いしたら、ハガキを入れる紙袋が50セント(80円)でした。もしかしたら20セントの勘違いかもしれないけれど、にしても35円くらい?すみません。
ハガキに対して、袋高くない?と思いました笑

#わたしの旅行記 #美術館巡り

私の作品は下記からご覧いただけます。


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