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21.神との対話【解説】P36 神(心)の声に従う

36ページには大切で重要なことが二つ書かれてあります。

”神との対話”には、大切なことが短い文章の中にギュッと詰め込んであります。
読みごたえがあり、このシリーズ3冊の内容を自分のものにするには、数年かかるのが普通だろうと思います。

このページの要点は、以下の二つです。

1.心(神)の声に従う。
2.生命の目的はひとつ。できるかぎりの栄光を体験するということ。

1の心の声に従うについては、これまで何度も説明してきました。

自分の心の中には神のエッセンスが入っていて、私たちはそれを感じ取ることができます。
別の言い方をすると神からのコミュニケートをキャッチできるようになっています。
自分=神といわれる理由も、ここにあります。

それ(自分の心の声)に従う気になりさえすれば、針路を決めるレーダー、船の舵、旅の道案内となる。
その声はたったいまも、あなたが読んでいるこの言葉が、愛の言葉か不安の言葉かを教えてくれるはずだ。

神との対話1 P36

以前も書きましたように、自分の経験や思考を尊重することの大切さを、ここでも教えられています。

そして私(自分)の心の声が、目の前で起きている現象について、それが「愛からなのか不安からなのか」を教えてくれるということも、とても納得できるのです。

次に、2の私たち(生きるものすべて)の命の目的である”できるかぎりの栄光を体験する”ことについては、以下のように書かれています。

あなたがた、そして生きとし生けるものすべての目的は、できるかぎりの栄光を体験するということだ。
話したり、考えたり、行動したりするのもみな、この目的のためだ。
魂がすることはほかになく、魂が望むこともほかにはない。

神との対話1 P36

青少年期、次の進路を決めるにあたって、ほぼすべての生徒たちが自分のもつ学力以上の進学先を目標とします。
最終的には自分の学力や特技に見合った進学先へと進むことになるのでしょうが、ほぼ全員が、最初は”より上のレベル”を目指しています。

なぜ、私たちは上のレベルを目指すのでしょうか。

その理由は、ほぼ全員の子どもたちが、少しでも上のレベルに進んで自分の栄光(誇り、ほまれ)を得たいためです。
中には、例えば自分の特技は商売だと考え、進学して他の勉強をすることを望まない人もいるでしょうが、それでもその人は商売による栄光を得ようとしています。
音楽やスポーツなどの特技にしても学力にしても”下のレベルで楽をしたい”と考える子どもは、皆無に近いのではないでしょうか。
それは至極当たり前で普通のことなのですが、全員がそれを当然のこととして望むというのは不思議と言えば不思議です。

このことは、(神さまが言うように)私たちは皆、これも本能として…”できるかぎりの栄光”を体験したいと望んでいることを示していると考えました。

次に、”できるかぎりの栄光を体験する”ということについて、以下のように書かれています。

この目的のすばらしいところは、決して終わりがないことだ。
~略~
栄光を体験すればするほど、もっと大きな栄光の可能性が開けるし、その可能性が開ければ、あなたはさらに栄光を体験できるようになる。

神との対話1 P36

私たちは栄光を体験するため、それまで培ってきた経験にもとづいて、独自の”次の目標”をもつようになっているようです。

祖母が病気で亡くなる前、病床の中で弱々しく「歌がうまくなりたい」と話していたことを思い出します。
生きている限り目標をもつのが人間なのだなと、そのとき思いました。
歌を練習して上手になって人前で歌うことが、当時の祖母にとっての”できるかぎりの栄光”だったのでしょう。
赤十字の看護師として、商売上手の祖父の妻として、大家族の主婦として…誇りを感じつつ人生をまっとうした祖母。
そんな祖母が次の「やりたいこと」を見つけていました。

祖母は生まれ変わって歌の練習を重ね、多くの人たちの前で歌を披露し、拍手を浴びる人生を送るのだろうと想像しています。

☆プチワーク☆
どのようなことでも可能だと知らされたら、何をしたいでしょうか。
それで手にする栄光…人々から感謝されたり褒められたりすること…とは、何でしょうか。
考える時間をもってみましょう。

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