4. みんな「素直」になれたら
素直(すなお)って合理的だ。
ビジネスでも、プライベートでも、みんな素直に会話できたら文字通り話が早い。
○素直(すなお)の定義とは...?
私の理想と考える「素直」な会話は、
相手に伝わる最小限 + ほんの少し気配り
言いたいことを包み隠さず言うことに非ず!!
ということ。
誇張したり、気を遣いすぎたりはもちろん素直とは言わない。
一方で、必要以上に厳しくあたったり、注意に嫌味を混ぜたりするのも素直とは言わないのだ。寧ろ、もってのほか!
「それじゃビジネスは成り立たない...」
→いやいや、素直になっても成立するのがビジネス。それが本当に喜ばれるものだ。
誇張したり忖度したり、そうやって売る商品・サービス自体に問題があるのでは?
「厳しく指導しないと...」
→それは本当に必要な指導か。
必要以上の揚げ足取りや嫌味は「教育的な厳しさ」に当てはまらないのではないだろうか。
○自治医大のニュース
素直さを考える中で、このニュースを例に挙げて説明したい。
ニュースを見ていない方の為にも概要を。
自治医大寮で5人がコロナ感染。
ほぼ監禁状態の学生達にお茶やコンビニ弁当が配給される。
その栄養面の偏りからか牛乳やヨーグルトも配給して欲しいとの旨が学生から大学へ伝えられた。
そこで、ある教授から「病人でその様な物を摂取する必要があれば申し出なさい。そうでなければ退学して幼稚園にいく事を強く勧める。」との返答があり、あまりにも酷いと今回の報道に至った。
その後も報道陣に対して教授は
「医師を育てる為に強い口調になるのは仕方ない。」とも話している。
問題のメールの中には合理性が無い。
必要最小限の伝達がそもそも無い。
あるのは空っぽの揚げ足取りと嫌味だけだ。
素直な内容にするなら、例えばこんな感じ。
「期間や費用を鑑み検討し、○日以降に再度連絡する。生活の変化、栄養の偏り、苦境を強いる状態に、こちらも心が痛い。」
最小限の伝達+少し気配り
加えて、相手のことを考えた時の自分の気持ちを少し入れると、相手から納得してもらいやすくなる。
○アサーティブなコミュニケーション
「相手も自分も大切にする」
これがアサーティブなコミュニケーションの定義だ。
最初に触れた「素直」の定義とはまた少し別のもの。でも、大切にしたい基準みたいなものだ。
そして、アサーティブなコミュニケーションをとれるか否かが「人間性が成熟している」ことの条件だと考える。
自治医大の教授の発言は
何とも絶妙にバランス良く、揚げ足取りも嫌味も入っている。
揚げ足取りや嫌味の技術は成熟しているが、一社会人、一医師、一教授のもつ人間性としてはあまりにも未熟ではなかろうか...
(ちょっと嫌味を言いました...すみません...)
当然、学生のことを大切に出来ていない。
一方、この教授は
自分自身のことも大切に出来ていないのではないだろうか。
教授も同じ様に辛く当られた過去があるから、今の人間性に至ったのではないだろうかとも考えてしまう...。
学生曰く、「あの教授の発言はいつもの事」だそう。
良くいえば、人にも自分にも常に厳しい人なのかもしれない。
御自身の生活の中で常に自身を律し、背筋を正して生きる正義の人なのかもしれない...。
しかし、相手の気持ちを害してまで貫く正義など何処にも無い。
その点に気づきが無いのは人間性の未熟さだと考える。
○最後に
素直とは、合理的で最小限。
言葉の「量」の目安みたいなもの。
アサーティブとは、相手も自分も大切に。
関わりの「質」の目安みたいなもの。
素直でアサーティブなコミュニケーションを自分自身も心がけたい。
(文章表現としてはTPO次第で、ボリューミーでもいいかなと思ってます💦えへへっ💦)
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