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Vol.3 「いつもと違う、にハッとする」

筆者が独断と偏見と直感選んだ、ライフスタイルやファッションのニュースを抽象化して、次のトレンドを考えるシリーズ!第三弾。

本日は、先日出会った固形シャンプーのブランド“Ethique(エティーク)”。

キュートなカラーリングのパッケージにぎゅぎゅっと凝縮されたのは、オーガニックの固形になったシャンプーとコンディショナー。わたしも出会って、そのPOPなデザインにぱっと目を惹かれ、思わずてにとって、ああ、これってシャンプーなんだ!という驚きがあった。

私たちの中には、少なからずともそのものに対する「当たり前」があって、なんとなくその通りに対象物をみる癖がついているんだと思う。シャンプーはボトルに入っていて液体、歯磨き粉はチューブ状になっていてミント味のもの、リップはだいたい人差し指くらいのサイズでひねり出すものなどなど。まずはその当たり前を裏切ってみる、それで引き寄せられるものってあるんだ、と実感。

あと、このプロダクトの素敵なところは、見た目だけではなかった。

そんななか、彼女があえて固形シャンプーを売り出したのには、人々が気づいていない環境破壊を促す「シャンプーの矛盾」にあった。
現在市場に出回っている多くの液体シャンプーは、その90%が水でできており、水問題が取り上げられている現代において矛盾した購買活動を消費者に求めている。コンディショナーの原材料を見てみると、水の割合は実に95%だという。
そこで彼女がたどり着いた答えが、“固形”のシャンプー”だったのだ。もし固形ならば、その原材料を大きく変えることができる。生産に使われる水の使用量を大幅に減らすことができるのだ。

引用:http://neutmagazine.com/GOOD-GOODS-CATALOGUE-9

可愛らしいスタイリッシュな見た目のその力で世に広まり、結果もっと本質的な考え方…サステナブルであり、地球や環境に優しくて、使う人も心地よくなれるようなものづくりのフィロソフィーが、後から浸透していく。それってすごくデザインに求められていることのような気もした。

私たちの当たり前をちょっとだけ、ポジティブな驚きで覆す。そして、そこに込められた思いやストーリーも添えていく。そんな意外性のあるものは、いつどんなシーンでも、わたしたちの頭をちょっぴり軽やかにしてくれるよう。(このプロダクトを見たら、ふとちょっと前によく店頭で見かけた、カレー味とかチョコ味の歯磨き粉を思い出した。あれも、意外性からきているのかもしれないね。何度想像しても、磨いた感がなさそうだなと敬遠してしまうけど…。笑)

そんな発想をするためには、いつもちょっとだけ、当たり前を裏切ることを意識してみたらいいのかも。これって定番はこれだけど、もっとこうしてみたら?みーんな同じでこれだけど、こんな形でもいいんじゃない?物でも、人でも、話でも、やっぱり「意外性」は欠かせない。チャーミングな人もそうかもしれないな。多面的な魅力を、いつ何時でも探せたらいいな、と思ったのでした。


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