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サブカル大蔵経479立花隆『読書脳』(文春文庫)

立花隆、なんか中坊感ある…!

なんか、“知の巨人“なのに、ここに反応するのかとか…。

読書家とは何か?を再考しました。

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大英帝国の富の中心はインドにあった。1300人のイギリス人が3億人の国家を完全支配した。モンゴルや英国に比べ日本に何が欠けていたか。p.60

 植民地、再考。

淫乱としか言いようのない彼女の性生活が描かれる。英国貴族社会ではダイアナは精神に異常をきたしたともっぱらの評判だった。p.72

 立花隆の興味は猥雑で、井田真紀子の女子プロ本を批判したとは思えない。

黒いアテナ。ギリシャ文明の起源は褐色系のエジプト文明、フェニキア文明にある。つまり西洋古典文明は、アフロ・アジア的ルーツを持つのだ。p.100

 岸田秀も書いていた。西欧のルーツは黒人だと。そのコンプレックスが白人主義・黒人差別につながると。自己のルーツの否定・隠蔽が原動力。

福澤と大隈が組んで、いっきょに日本の国をイギリス型の立憲制にしてしまうと言うほとんどクーデター同然の陰謀があった明治14年の政変。p.222

 明治維新の流動性極まる。いろんなifが浮かぶ。

スターリンの過酷な統治に嫌気がさして、ドイツ軍を解放軍と目したロシア人がかなりいた。スターリンは全部体に一歩も引くなと命令を出し従わないものは反逆者とみなしその場で射殺せよと命令した。p.246

 スターリンの圧政が世界を救った?

カテーテルをしたフォルスマンは病院をクビになり、27年後ノーベル賞とった。p.368

 著者が絶賛したこの『世にも奇妙な人体実験の歴史』。本書を参考にして購入しました。

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