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サブカル大蔵経242芝田山康『第62代横綱大乃国の全国スイーツ巡業』(日本経済新聞社)

ガチで作って、買いに行って、食べて、書いて。著者と本の一体感の迫力。さすが千代の富士の連勝を止めたガチンコ関取だけある。芽室の実家の前も通ったことあります!本の可能性が信じられる奇跡の一冊。

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甘いものは常に僕のそばにあって、自分を励ましてくれたといっていい。p.3

 お菓子への礼・感謝から始まる。

疲れたときに甘いものがほしくなるとよくいうが、僕は疲れていなくても、どんなときでも甘いものを食べたいと思っている。p.10

 24時間甘いもの、堂々の宣言。

あえてもう一度いおう。甘くないあんこは、あんこじゃない。だからよくテレビの食べ物番組でレポーターがお菓子を食べながら「さっぱりとした甘さがいいですね」などと言うコメントを聞くたびに、そのお菓子もそのレポーターの味覚も信じないことにしている。p.14

 まさかの親方チェック。

牛乳にあんぱんを浸して食べてもおいしい。食べているときに、あんこが牛乳の中に落ちて最後に下にたまったあんこと牛乳を一緒に飲む。それがまたうまいのだ!p.16

 普通ありえないコメントが親方への信頼を増すことになる。

お菓子作り、スーパーで売られている生クリーム1パックを買うことから、全ては始まる。p.22

 食べるより作ることから始まるのがすごすぎる。相撲道と菓子道。

 ここまででもお腹いっぱいなのだが、この後は全国菓子巡業編。

ルタオ。最近、ここのチーズケーキはかなり人気が出てしまったけれど、僕はかなり前からここのチーズケーキには注目していたんだ。毎回まとめ買いして、冷凍保存している。食べようと思えばいつでも食べられると言うのは本当に幸せだし、つい一人でにんまりしてしまう。p.40

 小樽のルタオ。瞬く間に道内を席巻したこのチーズケーキ。たしか檀家さんの孫娘が作成を担当しています。

ロイズ。僕はここの生チョコレートが大好き。しみじみおいしい。夜中にお菓子や料理の本を読みながら、この生チョコをほおばるときに、幸せだって思う。p.48

 夜中にお菓子の本読みながらロイズの生チョコ!!

フォレスト、北海道あずきジャム。パンに塗れば、いつでもあんパンが食べられる。p.54

 いつでもあんぱんが食べられる!!

岡埜栄泉、豆大福。この虎ノ門の店がイチオシ。p.72

 ちゃんと支店や傍流と比較しています。

銀座キルフェボン、日向夏のタルト。恥ずかしがらずに、男ももっとこういう店に行こうよ。p.74

 男たち、促されましたよ(^。^)

豊島屋、鳩サブレー。食べながら、日本茶を飲んでクチュクチュすると、これがうまい!p.83

 クチュクチュ(笑)

不室屋、生麩まんじゅう。生麩まんじゅうは、ピュッーとあんが飛び出す、あの感じがいいんだよ。p.90

 ビュッー(笑)

平八堂。尾張はお菓子どころ。僕にとって名古屋場所の楽しみの1つでもある。p.95

 まさかのお菓子楽しみ^_^

新杵堂、栗粉餅。すみずみまで志を感じるお菓子がうまくないはずがないではないか。p.104

 志まで…!

フーケ、神戸夢たまこ。最初の出会いは大阪場所。中のクリームがうまい。店を探して自分で買いに行った。p.115

 大阪場所、神戸まで^_^フットワーク良すぎ!

やよい堂、鯨ようかん。僕は、この地方の出身の弟子を持っていたので、お土産として何回か食べてすっかり気に入ってしまった。p.125

 弟子からも!!

阿蘇ファームランド、カマンベールチーズケーキ。これ、とにかくうまい。初めて食べたとき、感激してケータイのカメラにおさめた。p.127
 この一文が大乃国への信用を高めるダメ押しとなりました。

 ちなみに確認したら、この本第二弾が出ていました。読みたい!

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