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サブカル大蔵経635菊池新『なぜ皮膚はかゆくなるのか』(PHP新書)
生きると、掻く。
書く、描く、掻く、かく。
掻くと書くは同じ。
書く動機は、痒いから掻くのと同じかも。
かゆみは、痛みで一時的に忘れられる感覚だが、ではなぜ「掻く」のか。本能がその原因を除こうとする。痛くなるまで掻く。掻くことで患部が傷だらけになれば、その傷が痛みに変わるため、かゆみを感じにくくなる。p.17
かゆさを消すために痛みを欲する。痛みよりも厄介な痒み。この関係は何かに置き換えられそう。自分を傷つけるという衝動は自己防衛かもしれない。それが作品になるか滅亡になるか。
搔ける所しか痒くならない。喉はかゆくても、食道は痒くならない。p.24
掻ける所しか痒くならない、というのは、文理を超えた真理だと思いました。
市販の痒み止めはかぶれて悪化。p.20
なぜ、人は、誤って悪化させるのか。
原因判明痒みにはステロイド。p.116
ステロイドに躊躇しない。
アカスリで出したものは垢ではなく大切なバリア。p.126
垢に見せかけてのバリヤー破壊。
シャンプー 量減らす。p.128
タモリイズム。参考にしてます。
皮膚は外科でも内科でもなく、感覚器系のくくり。p.203
これが本書のキモのような。皮膚は、さわれる臓器であり、感覚そのもの。脳の代弁者か。もうひとつの脳か。お大事に。
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