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サブカル大蔵経114 村瀬秀信『プロ野球最期の言葉』(イーストプレス文庫ぎんが堂)

プロ野球がなかった4月〜6月。贔屓のロッテに一喜一憂しなかった人生初の経験。

著者は、今や、文春野球ペナントレースのコミッショナーとなった村瀬秀信さん。記録としても野球の楽しみ方としてもありがたい本です。最期の言葉というより、引退にまつわるエピソードの選択が秀逸。

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堀内。最後の試合。打席。笑いながらレフトスタンド。p.33

 悪太郎らしい。

森「長島構想がさっぱりわからない。いまさらグチっても仕方ない」p.42

 森イズム。

星野「さわやかに去ります」p.54

 この辺からもううさんくさい。

栗山。野村就任、レギュラー剥奪p.78

 お互いドラフト外の因縁だが…?

権藤正利。金田正泰監督殴打引退p.102

 悲運の人格者、最後に殴打。

緒方。母の死後、猛練習になり、三村「緒方の母は緒方を二度生んだ」。p.140

 三村もいいこと言うなあ。

斉藤明夫。1982年、抑えで規定投球回到達、最優秀防御率。p.156

 いかに酷使されたか、か。大洋らしい?

落合「ボロボロになってバカにされながらこっそりバットを置きたい」p.179

 いまだに真似されない落合打法

鈴木啓示。西本に「お前の目は死んどんな。ご苦労さん」と見抜かれた。p.201

 西本、鈴木、この辺がザ・パリーグ。

榎本喜八。不明。p.254

 なぜイチローが少年のあこがれになり、榎本は奇人で終わったのか。

初芝。マリン最終打席、三瀬からデッドボール。プレーオフ最終戦、その三瀬からあのサードゴロエラー出塁p.281

 あれ、三瀬だったのか…!この因縁、よく村瀬さん拾ってくれたなぁ…。

福本。上田監督、口が滑って引退p.305

 やはり福本、すごいなぁ。上田も言葉引っ込めないのは治らないんだなぁ。


そうか…、張本も野村も最後はロッテなんだよなぁ。ようこそ鳥谷。



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