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サブカル大蔵経767「スペクテイター」vol.47「土のがっこう」(エディトリアル・デパートメント)

今回のスペクテイターは土特集でした。

土から遠い生活をしているわれわれが、土に還りたいと願うアンビバレンツ。

われわれには〈土力〉が足りない。

そのことに対して土の専門家たちが、優しく説いてくれる巻。

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「ごきげんいかが?と、土に聞いてみたかな?」
「土に聞く?」
「土は生きているからね。」p.25

 このくだり、月参りの一言法話で使わせていただきました。

OECD参加国の多くは、土を指導内容としてとりあげているのですが、日本はカットしてしまったのです。p.34

 土から遠い日本人。避けているのか?

有機農業が完全に正しいわけではないし、一方的に慣行農家を攻めてはいけない。(橋本力男さん)p.60

 内ゲバや内観を体験して、今に至る方。この方、こないだ、北海道で柴咲コウに乞われて堆肥作りを教えていたと思います。

北海道の赤平市に生まれました。p.69

『土と生きる』(岩波新書)の小泉英政さん。森の話をしながら号泣。

「いま最も人間が解明できていないこと、それは宇宙と土壌だ」という話を聞きました。(サンシャインジュース代表コウノリさん)p.113

 空と足元は手付かず。

粘土はハミガキに最適です。(空・代表、川内たみさん)p.117

 早速soraから粘土歯磨きを取り寄せて、今愛用しています。不思議な感じです。

農園に参加した受刑者たちは、プログラムの体験以降、再逮捕率が半分以下に変わったそうです。(大塚敦子『野菜が彼らを育てた』より)p.126

 コンポスト(家庭堆肥)の力

ヒトが土を対象物として一方的にどうこうするという発想のままだと、たぶん土には還れない。/「わたしはそれほど《わたし》じゃない」(よしのももこ)p.138

 土の包容力を逸脱した人間の非土力。

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