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サブカル大蔵経357 嵐よういち、丸山ゴンザレス、和田虫象『モンスター・トラベラー』(イースト・プレス)

〈ブラックロードシリーズ〉(彩図社)の嵐さんと〈クレイジージャーニー〉のゴンザレスさんの待望のマッチング旅本。ポッドキャスト番組の編集。

もうこれだけ海外旅行が普通になると、紀行文はジャンルとしてもう無理なのか?と思っていましたが、まだまださらに面白そうだと再認識できました。

また、海外旅行の現在進行形ガイドとしての具体的な記述も多く、使える本ですし、旅の哲学的な考察もある深い本でした。

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蔵前「旅行人」は文化系、クーロン黒沢「シックスサマナ」はサブカル系、ブラックロードは体育会系。それ以外だと、室橋越境系、高野秀行レジェンド冒険者系、下川解脱系。(丸山)p.17

 たまらないオールスター。私、全員愛読していますね…。後半のレジェンドたちは「Gダイ」メンバーでもありますね。何か芸人の第◯世代のようでもあります^_^

ヨハネスブルクのカフェラテ、白いミルクの入ったコップに、黒いコーヒーを注ぐものだった。(嵐)p.40

 最恐都市ヨハネスでのアパルトヘイトの強烈な描写。

俺たちが自慢されたいインドは記憶の中にあるだけ。(丸山)p.85

 そうなんでしょうね。でも、それでも楽しめるはず。また行きたいです。

(手荷物重量検査の時)服の中に重い荷物を入れる。(虫象)p.140

 節約主義の和田虫象さんがいてくれて、本書が多層的になり良かった。

グーグルのナビ、ニューヨークバスの乗り換えまで情報が出る。(丸山)p.144

 まだスマホ使って海外旅したことないのですがだいぶ旅の仕方変わりましたよね。

ホテルは場所がすべてだね。空港からのアクセス、繁華街に近いか。(嵐)p.147

 至言。とにかく場所。ただ、今思うと、それに当てはまらない宿の方が印象深かったかもしれません。

この国初めて?と聞かれたら二回目とか三回目という。(丸山)p.165

 私はチェンナイとイスタンブールで、現地の怪しい人に「初めて」と言って、その後、カモられました。

アフリカ系、アラブ系のやつらが、白人に差別されることが多くて、その怒りをこちらに向けてくる。(嵐)p.169

 なるほど…。連鎖…。

トータルバランスでいうと、東欧の女がいい。見た目がヨーロッパでマインドがアジアだから。(丸山)p.174

 私も一番チャーミングだと思ったのは、ポーランドのレストランの店員さんです。

携帯灰皿、ケニアの警官、なんでフィルターを持って帰るの?(丸山)p.194

 たしかにそう思われるかも。

アンヘレスのアリの巣。(JOJO)p.204

 フィリピンのアンヘレス。友人が行きましたが、やはり有名なんですね。

釜山、丸焼きの犬が死んでるっていうか。(虫象)p.230

 豚じゃなくて犬か…。

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