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サブカル大蔵経272『東野圭吾短編集犯人のいない殺人の夜』(光文社文庫)

トリックの奥に潜む人間の闇を描く。

はじめて読む東野圭吾。

ライトな文体と、残酷な展開。

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赤ん坊は伸司を見て笑った。目の前にいる少年に対し、安心しきった笑顔だった。だがそれは、完全に慎二を追い詰めた。p.119

 魔がさす瞬間は、突然か必然か。

私の愛が偽りだと知り、再び自殺することにしたのだ。私によって殺されると言う自殺方法で。ただ彼女は私を許しはしなかった。私を陥れる、大きな罠を仕掛けることにしたのだ。p.293

 犯人を陥れるために身をかける。このパターン、こないだ読んだ小説でもありました。ともに女性でした。

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