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サブカル大蔵経315山口文憲『読ませる技術』(マガジンハウス)

〈文章の世界に素人もプロもない〉

SNS全員評論家時代を見越したブンケンさんの預言書。

私も読む側に回った時はそうですが、読者というのはじつにわがままで気まぐれです。おまけに嫉妬深くて、猜疑心が強くて、あげ足取り。三十枚の原稿のなかにたった一行、自分の気に入らないことが書いてあると、それだけで全否定です。p.37

 文章も法話もそうかもしれません。

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文章の周辺の特徴は「わがまま」と「ひとりよがり」p.7

 パーソナルとは、そういうものだと誤解されている。

うまく書けそうもないことを書いてはいけません。p.15

 この文読んでから、踏みとどまったり、踏み外したりしてます。

すでに誰かが書いていることは、書いてはいけません。p.17

 これ、内田樹さんも書いてました。

身近なことを書けばいいんです。p.23

 それを読みたいんですよね。

書き手はオリジナルな素材やアイディアを読者に渡すだけでいいんです。p.25

 判断は読者に。私もその思いで書いています。

自分が書きたいことを書くな。人が読みたいことを書け。p.27

 これもこころがけですね。

村松友視の編集時代、ロクに読まずに、頭を十枚捨ててしまう。でも、その原稿は必ず良くなっていた。p.59

 これ読んでから冒頭バッサリ心がけています。法話も前置き無しで。

文章はスーパーマリオのしくみと同じ。話と話の間に距離があればあるほど面白く、話と話の間に段差(手前が低くて向こうが高い)があればあるほど面白い。p.112

 飛躍は得意かも^_^


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