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複雑な海外送金フローをデジタル化 営業店向けワークフローソリューション開発

▼クライアント
日本ユニシス株式会社 様
https://www.unisys.co.jp/

▼業種
広告・情報通信サービスシステム開発システムインテグレーター

▼サポート内容
外国送金受付ワークフロー『SurFIN®』 のリサーチ設計デザイン

▼DXの分類・目的
派生事業(既存市場×新規資産)新製品・サービスの開発業務効率化

▼キーワード
Webサイト開発UIデザインフィンテック

60年以上にわたってシステムインテグレーターとして顧客課題を解決し、社会や産業を支えるシステムを構築してきた「日本ユニシス」。

同社は、個人向け外国送金事務のデジタル化に着目。受付から対外決済までの全行程をデジタル化できる、営業店向けワークフローソリューション『SurFIN®』を考案した。

モンスターラボは同ソリューションのリサーチ・設計・デザインを担当。ユーザビリティの高いUIデザインの実現などに寄与した。

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■課題

従来の個人向け外国送金は、顧客が提出しなければならない証明書類が多数あるうえに、行員が手書きの送金依頼書を受付し、それを勘定系システムの端末に手入力するアナログ作業が発生していた。そのため、初めて取引を行う顧客や、日本語での疎通が難しい顧客の場合は、受付だけで60〜120分を要することもあった。

加えて、国際的なマネーロンダリング対策の強化に伴い、金融機関内における確認・点検も大きな事務負荷となっていた。

このような課題を解決し、顧客側のユーザビリティ向上と金融機関側の業務効率改善を同時に実現するため、ワークフローのデジタル化が求められていた。

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■ソリューション

モンスターラボは、グループ会社のデザインコンサルティングファーム「A.C.O.」と協業。競合・顧客リサーチ、入念なヒアリングによる業務フローの洗い出しなどに取り組み、営業店側の状況理解を進めた。

また、モンスターラボの外国籍社員にヒアリングを実施したり、プロジェクトメンバーが実際に海外送金手続きを体験したりしながら、顧客側の現状を把握した。

調査結果をもとに、手書きの送金依頼書に代わるソリューション設計を実施。顧客が自らタブレット端末上で送金内容を入力し、デジタルデータとして効率的に受付処理できるフローを実現した。

送金依頼書をWebフォーム化するにあたっては、入力項目の順番や一画面あたりの情報量、手数料などの内訳明示といった細部にいたるまで、顧客の使いやすさの実現のために最適化を図っていった。

ビジュアルには、明るい配色や柔らかいフォントなどのポップなデザインを採用。複雑な送金手続きでも親しみやすさを感じられるよう工夫を施した。

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■結果

送金依頼書をタブレット入力に変更したことで、顧客側のヒューマンエラーが減るとともに、営業店側の手続き後の業務が飛躍的に改善された。

第1フェーズ向けに提案したポップなデザインは、ほぼ手直しが入ることなくリリース。現在は新たな機能追加に向けて、第2フェーズのデザイン・設計に携わっている。

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※SurFINは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
(情報公開日:2020年3月16日)

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事例についての問い合わせ、DX(デジタルトランスフォーメーション)のご相談は以下からご連絡ください。

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