今なら分かる、私の複業が約5年間伸びなかった理由。
どうも、ライター・音楽家・写真家として活動しています、みきてぃです。
いわゆるパラレルワーカーという働き方をしており、お仕事についてのアレコレをnoteでも発信してきました。
noteやSNSで「パラレルワーカーです!」と積極的に名乗りはじめたのはここ1年ほどですが、実は私の複業(副業)歴ってけっこう長く、かれこれ6年くらい二足・三足のわらじ生活を続けています。
ザーッと書き出してみると、見る人によっては「なんかすごい人…?」と思ってくれる人もいそうですが、まったくすごくないんです。謙遜でもなんでもなく。
だって、これだけたくさんのことをやっていながら、きちんとお仕事として伸び始めたのはここ1年ほどの話だから。
つまり、約6年の複業人生のうち、5年近くを棒に振ったといっても過言ではない私。
今振り返ってみると「いや、そりゃうまくいかんやろ!!」と全力でツッコミたくなる黒歴史(?)がゴロゴロと出てきます。ひぇ~~~。
ただ、これって今からなにか副業・複業をはじめようとしている人、発信を頑張ってみようと思っている人が陥りやすい失敗だとも思っていて。
そんな人たちにとって少しでも役に立てば……というか、「どうか私みたいにはならんでくれ!!!」と想いを込め、恥を偲んで過去の失敗とその理由を晒してみます。
■「得意」よりも「好き」を優先していた。
私の複業が順調になりはじめたのは、キャリアの中に「ライター」が加わったことが大きなきっかけでした。
つまり、私にとって得意なことは「書く」ということ。
ざっくり斬ってしまうと、それまでもがいてきた音楽・写真は好きではあるけど、私にとってあんまり「得意」ではなかったのだと思います。
(とはいつつ音楽も写真も続けてはいるけど。)
特に音楽に関しては、苦労をしているわりには評価されたことはほぼありません。
「好きだから」とか「音大行ったのにもったいない!」を理由に模索しつづけた結果、未だにお仕事は拡大しておらず。
この話は、詳しくは以下のnoteで語っています。
「好きなことで生きていく」って、数年前から流行っていてよく聞く言葉ですが、それって「好きなことで、かつ得意なことで生きていく」って意味合いが強いです。
どんなに好きでも得意でなければ、伸ばしていくのはなかなかしんどい。
これまで手を出してきた数ある事柄の中で、私にとって「好き」と「得意」がリンクするのが「書く」というスキルだったのです。
正直、お仕事を増やしたいだけなら「好き」は度外視で「得意」だけを突き詰めた方が早いんだろうな、と思います。それはちょっと寂しいけどね。
■需要より「やりたい」を優先していた。
YouTubeをやり始めたばかりのころ、私の方向性はブレブレでした。
あるときはVlogを撮り、あるときは音大について語り、またあるときはマクド○ルドの新作をレビュー……。
書き出してて頭が痛くなるくらいブレッブレ。恥ずかしい。
どうしてこうなったかというと、その理由はほかでもなく「やりたかったから」。
やりたいことをやる!ばかりで、視聴者のことをなにも考えていなかったんです。
音大の話を聞きたい人が、マクド○ルドの新作なんて心底興味ないんですよ。って、少し考えれば分かるはずなのに「なにをやってる私でも好きになってほしい!見てほしい!」というエゴが全面に出ていました。
音楽家としてのお仕事が思うように伸びていないのもここが大きく関わっていて、そもそもライターとかWeb系の仕事に比べて音楽はめちゃくちゃ需要が少ないです。競争率がえげつなく高いです。
そんな中で、音楽に関しては秀でた才能がない私はどうしたって2番手3番手になります。
好きなこと+得意なことで、かつ世間に需要があることじゃないと、なかなかお仕事にはならないんですよね。
■なんでも自己流だった。
私、人のマネをするのがなにより苦手でした。
(今も苦手ではあるけど、前はもっと酷かった。)
マネが「嫌」というよりは「分からない」といったかんじ。
「うまくいっている人のマネをしよう!」といわれても、なにをどうしたらいいか分からなかったんです。
それもそのはず、勉強していないから。
なんとな~く「SNS発信は大事!」「まずは行動!」というイメージ任せで、それにまつわる本を読んだり勉強会に参加したことはありませんでした。
「マネをしろ」といわれても、最低限の知識すらないから、具体的になにをしたらいいか分からない。
たとえば、YouTubeを始めたころはGoogleの基本であるSEOをまったく学ばずに、クソほど需要のない動画を量産し、サムネには「激安」「やばい」とか、なんかそれっぽいワードをひらすら詰め込んでいました。
ええ、お察しのとおり、まったく伸びていません。
たくさんビジネス本やノウハウ本を読んだり、セミナーなどに参加すると、必ずといっていいほど「たとえばこの場合は~…」とマネの仕方を教えてくれるんですよね。
高額のスクールには通わないにしても、もっと早くからきちんと勉強して知識を身につけるべきたったと猛省しています。
■アドバイスを蔑ろにしがちだった。
「私は私のやり方で成功してやるぜ!!!」というアツい意思があったわけではないのですが、なぜか人からのアドバイスにあまり聞く耳を持たない節がありました。(最低)
これは「なんでも自己流」に通ずるところがありますが、そもそもの知識がないからアドバイスをもらっても、あんまりピンと来ないんです。
数年前に音楽仲間とグループ活動をしていたころ、プロのマーケターの人がついてくれるというありがた~い機会がありました。
その当時の私たちはマーケターの話をあまり理解できず、せっかくのアドバイスにも半分くらいしか従わず、貴重な機会を活かしきれなかった苦い思い出があります。
つまり、「なに言ってるのかよく分からないから、まあいいや~!」という状態ですね。時を戻して自分を殴りたい。
思い返せば、せっかくプロがついているのだから分からないなら質問すればよかったし、分からないなりにも素直にアドバイスを聞き入れていればなにか変化を感じたかもしれないのに。
人からのアドバイスは、一度素直に聞いてみてから判断したほうがいいですね……。本当に。
■有名人のマネをしがちだった。
「マネをするのが苦手」というわりに、どういうワケか有名人のマネはしたがるんですよねぇ……(苦笑)
もう恥ずかしすぎて思い出すのも嫌です。
先述のとおり、私はかつてYouTubeで相当雑多なジャンルの動画を投稿し、撃沈していました。
ここ数年のYouTubeは昔と違ってエンタメの場所ではなく、情報プラットフォームの側面が大きくなっています。
つまり、一般人の雑食チャンネルなんて、相当美人か突き抜けるギャグセンスでもない限り絶対に伸びません。
はたまた、音楽仲間とのライブが決まれば、有名アーティストかの如く「情報解禁!」「お待ちかねの!!」とかTwitterに書いてました。
宣伝以外はろくなツイートもせず、身内ネタばっかりあげてるクセにですよ。
結論:誰も待ってない。(穴があったら入りたい!!!)
ファンもついていない私が動画でマクド○ルド食っても誰も喜ばないし、ライブだって別に誰も待ってないんですよ。
今の私なら、まずは「待ってました!」と思ってもらえるファン作りをすべき、と思えるのですが、当時の私にそんな発想はなく、ただ発言とか上っ面だけ芸能人をなぞっていたような感じでした。
ここに関しては、昔の後遺症で今でもたま~に過ちを繰り返しそうになるので、自戒を込めて定期的にこのnoteを読み返しています。
心あたりがある人は、ぜひ読んでみてください。
■クオリティが中途半端
ここに関しては、今もまだ絶賛改善中の段階です。
「まずは質より量!」という考え方もあるし、それもすっごく大事なことですが、お仕事に繋げたいのであればそれなりの質も必要なんですよね。確実に。
趣味でやるだけ、自己満でやるだけなら質はそっちのけでも問題ないけれど、中途半端なクオリティのものを量産していも「この人に仕事頼みたいな」と思ってもらえないのは至極当然の話です。
クオリティを意識しすぎて一歩も動けないのは考えものですが、ひと目に晒す以上はある程度の見やすさ・聴きやすさを整える必要があると感じています。
■「得意」を見つけて、学んで、少しずつ生活が変わった。
未だにあまり自覚はないものの、どうやら私は「書く」ことがほんの少し得意なようです。
それまでは向いていないことを自己流でやって撃沈の日々でしたが、自分に合うライターという仕事をはじめて、きちんと本を読んだりフィードバックを素直に聞き入れたりして学んでいくうちに、自分が変わっていく感覚が手に取るように分かりました。
あ、私、これならなんかうまくいくかも?って。
音楽や写真では全然声なんか掛からなかったのに、ライターの私には「次もお願い」「こういうの書ける?」と、今までにないくらい声を掛けてもらえるようになったのです。
ライターのお仕事を通してSEOを学び、YouTubeもようやく収益化を達成。
(ここまでに2~3個のチャンネルをおじゃんにしています。泣)
ほかにも「書く」を起点にSNS投稿やコミュニティ関連のお仕事を任せてもらえたり、すごく幅が広がりました。
「好き」と「得意」が噛み合うこと。
そして世間から需要があること。
自己流ではなく、きちんと学ぶこと。
人のアドバイスを素直に聞くこと。
すっごく当たり前のことだけど、この「当たり前」が私は5年間ものあいだ全然できていなくて、回り道ばかりしていたわけです。
ここまで読んでくれた人はもうお察しかと思いますが、私は頭も良くなければ要領も悪いので、まだまだ世間のパラレルワーカー・副業ワーカーさんの足元にも及んでいません。
でも、貴重な時間をたくさん棒に振ったからこそ気がついたこともあり、そんな経験が誰かの役に立てば……と思っています!
これから複業・副業をはじめたい人にとって、ほんの少しでも力になれますように。
みんな、私みたいにならないでね……(苦笑)
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