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嫌いになる前に引くか、嫌いになるまで付き合うか。

好きなものが嫌いになる瞬間って、やっぱり悲しい。

会社を辞めるか否か、未だ決着がつかずに1ヶ月ほど経過しています。

ことの発端についてはこちらのnoteにも書きましたが、ざっくりいうと会社の転居に伴い、辞めるか続けるかを悩んでいる……というところです。

転居先は今よりもさらに遠く、ドアtoドアで往復3時間強。

正直かなり迷ったうえ、最初は「遠いけど行く」に寄っていたところ、よ〜く考え直したうえ「行かずに辞める」でわりと意思は固まっていました。

行かない方が良いと判断した理由は、通勤時間はもちろんですが、ほかにも色々ありまして。

転居先に行ったら、かなりの業務負担が待っている可能性が高い。

私、いうてただのパート社員なんです。
アルバイトなんですよ。

でも、今の部署に入ってもう4年以上。

正社員の人たちよりも在籍歴が長くなり、仕事もひと通り全部できるようになって、「頼られる」側になってしまったんです。

頼ってもらえるのは嬉しい反面、「私、ボーナスも出ないただのパートなのにな……」と、モヤッとしてしまうことも増えました。
社員、もっと頑張ってくれよって。

正社員ではなく、あえてパートという雇用形態を選んだのは私です。
でもそれは、ボーナスを貰わない代わりに、その分身軽に働きたいという気持ちがあったから。

ボーナスがないから適当に働いていいというわけではないけど、仕事量的にも精神的にもフットワーク軽く働けるのが非正規のメリットだと思っています。

でも、経験年数が経つにつれて頼られるようになり、任せられるようになり、メリットに感じていた「身軽さ」が少しずつ失われていっている。

今回の転居に伴い、今の部署にいる社員も半分くらいは居なくなることが確定していて、そうしたら経験の長い私がよりアテにされてしまうことが、正直もう目に見えています。

そんなことを考えはじめたとき、もうここには居られないと思ったんです。

今はまだ小さなモヤモヤだけど、これ以上大きくなったら、きっと私は今の会社を大嫌いになってしまう。

色々文句はあれど、私はなんだかんだ今の会社が好きです。

周りの人は優しいし、福利厚生も充実しているし、なによりなんのスキルもなかった私を拾ってくれたことに感謝しています。

だから、辞めるなら本当に大好きなうちに、きちんと感謝の気持ちを持てるうちに終わりにしたい。

そんな気持ちから、先日上司に退職の意向を告げました。

引き止められるだろうな、と分かってはいたものの、思った以上の熱量で止められてしまい、


「うちの会社が嫌いじゃないなら、もう少しだけ助けてくれないか」
「4月以降、本当に無理だと思ったなら、その時はもう引き止めない」

と。

もちろん、嫌いじゃない。
でも、嫌いじゃないからこそ、今辞めないと本当に会社が「大嫌い」になってしまいそうで。

好きなものが嫌いになるって、今まで何度も味わってきたけど、本当に本当に悲しいことです。

だから、この会社で働いたことが、人生の嫌な思い出になる前におしまいにしたい。

そう思ってはいるものの、さすがに嫌いでもない上司に頭を下げられてしまったら「いや、知りませんよ、絶対辞めますから!」と一蹴できないのが私の弱いところでもあるのですが。

嫌いになる前に身を引くか。
いっそ嫌いになるまでとことん付き合ってみるか。

結論を出すまで、もう少し長い戦いとなりそうです。

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