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名前も仕事も住む場所も変わったら、それは別人なのではないだろうか。

深夜0時45分。

ここ最近、真夜中になるとふと浮かんでくるただのぼやきですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

今週で、入籍して1ヶ月を迎えました。


苗字が変わって1ヶ月。

とはいっても仕事は旧姓をそのまま使っているので、リアルの知り合い以外で私の新性を知っている人なんてほぼいないし、私自身もまだまだ旧姓を名乗ることの方が圧倒的に多いので、全然苗字が変わった自覚がありません。

そりゃあそうだよね、28年間ずーっと、一度たりとも迷うことなく「福島未貴です」って名乗ってたんだもの。


そして、私は「福島」という苗字がわりと、いや、かなり好きだったんですよね。

ここだけの話、夫に「苗字は変わりたくないけど法律婚の方がよいと思うから、婿にならんか」と持ちかけたこともあります。

ですが夫は一応ひとり息子だということと、出身が福島県のため「福島県出身の福島さんになるのはなんかちょっと」という、それっぽいようなそれっぽくないような理由に負けて、私が苗字を譲りました。


ちなみにバレても支障はないので新性を明かしますと、この度私は村澤さんになりました。

村澤未貴。

「なんか武士みたいでカッコイイね!」とよくいわれるのですが、私にとっては「いや、どちら様ですか???」という感覚でして。

ついでにいうと、今回入籍とほぼ同じタイミングで会社を辞めて、引越しもして、今まで所属していた場所が全部変わりました。



名前も、仕事も、住む場所もぜーーーーんぶ変わってしまったら、それはもはや別人なのではないか???


実際、私が村澤未貴であり、福島未貴と同一人物であることを示せといわれると、それってけっこう難易度高めですよね。
(だからこそ各所の手続きが煩わしいわけですが。)

当然自分の意思で結婚しているし、最終的に苗字を変えることを決めたのも自分の意思なので、決して後悔とか文句とかではないのですが


「あれ、私どこ行っちゃったんだ?」
「私は誰なのだ???」

みたいな、変な感覚に陥ることがよくあります。

「紛らわしいから」ではなく、「旧姓が好きだから」という理由で仕事では旧姓を使っているので、できればこれまで出会った人たちからは変わらず「福島未貴」で認識してほしい。

お祝いの意味なのだろうけれど、あえて新性で「村澤さん」と呼ばれると、少し寂しい気持ちになるのです。

この先何十年と「村澤未貴」で生きていけばこんな感覚は少しずつ消えていくのだろうけど、28年間生きてきた「福島未貴」をこれからもずっと消してしまいたくはないな、と心の片隅でじんわりと感じています。


仮にも自分が選んだ人の苗字をもらっているのに、贅沢な悩みかな。失礼かな。


そんなふうに感じながらも、旧姓というアイデンティティを捨てきれない、深夜1時のひとりごとでした。

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