名古屋商科大ビジネススクールは、正直厳しいですか?
「名古屋商科大ビジネススクール(NUCB)は厳しいですか?」と他校MBA生から聞かれることがあります。私の回答は「YES!」です。私は実際に単位をたくさん落としました。何をすると単位を落とすか熟知しています。
(1)前提:卒業するためには40単位が必要
私は2021年9月にNUCBに入学し、General Manager Programとうプログラムで学んでいます。卒業(修士課程を修了)すると英語表記「Executive Master of Business Administration (EMBA)」日本語表記「修士(経営学)」の学位が授与されます。そのためには40単位を取得する必要があります。ゼミでのケースライティングで4単位なので、授業科目では36単位の取得が求められています。もちろん単位と成績は密接に関係しています。
(2)評価その1:院生の成績はABCDFの5段階で評価
成績はABCDFの5段階で評価される。Aは「優秀にして創造性に富む成績」。Bは「優秀な成績」。Cは「一応満足すべき成績」。ここまでが事実上の単位取得。Dは「単位認定可能な最低水準の成績」とは書いてあるが、修了要件には入れられないので事実上の落単。Fは「不合格」。単位不認定。完全無欠の落単。
(3)評価その2:成績評価に対応してGPAポイントを付与
成績はポイント化される。Aなら4ポイント、Bは3、Cは2、Dは1、Fは0、不完全履修は-0という具合にポイントが付与されます。これがGPA(Grade Point Average)。
これらのポイント(の平均)が高いと奨学金を受けられたり、優良学生表彰をされたり、早期修了生になれたり・・とインセンティブがある。平均3.0ポイント以上あると、つまり成績で言えば平均B以上だと「優秀」認定となります。
(4)評価方法:成績は相対評価。
学校運営側は「本学では成績評価における「単位認定の厳正化」を重要な教育⽅針の⼀つとしており、原則として相対評価基準による成績評価が⾏われます」と定めている。つまりA~Fの成績は原則相対評価されている。何をポイントに評価するのかはシラバスにあります。主に発言、事前レポート、事後レポート、相互評価、小テストなどが対象です。
なお実受講者数が10 名未満の場合、または講義内容や授業⽅法により相対評価が困難な場合は、他の基準による評価が⾏われます。
(5)単位と評価:DFを取った約3割が落単(噂)。学生間の競争を促す仕組み
大学の公表資料には見当たらないが、院生の間の風の噂やブログだとABCの評価は上位7割。DFで下位3割。つまりどんなに絶対評価で優秀でも、相対的評価により3割が単位を落とす。:(;゙゚'ω゚'):。
やる気もあって優秀で真面目な社会人大学院生は落単を恐れて他のクラスメイトよりも努力しようとします。これがクラス全体のレベルアップに欠かせないシステムになっています。「NUCBは入るよりも出る方が難しい」のだ。
なお母数には「欠席した生徒」は含まれません。基本的に4日間出席した生徒を対象に下位3割が単位を落とすシステムです。これが「厳しい理由」です。
(6)海外の事例:海外のビジネススクールと近いNUCBの評価制度
INSEADという世界的にも有名なビジネススクールでMBA学位を受けた福原正大さんの記事を読むと以下のように記載があった。
(7)まとめ:NUCBは厳しい。「コツコツ」が一番。努力は実る。
まとめとしてはNUCBは成績評価が厳格です。他校と会話すると3割落単する国内MBAは聞いたことがないし、NUCBは入学してから勝負です!
ただ単位取得は結果だし、目的はスキルアップにあるはずです。だから単位をとることばかりに気をとられてもいけないが、実際は、単位とスキルアップはかなり相関があると感じています。私は最初の第1Qの授業の理解度は確かに低かったし、第2Qの時は、先生が次に何を質問するか何となく予想することもできました。第3Qの時は、クラスで上位2割の事前レポートを出したいと取り組んでいました。第4Qは、全部Aを取りたいと思ったりもしました(ダメでした笑)。何事も予習が肝心。努力は実る。コツコツは裏切らない。ファンタジスタのような天才ではなくとも、時間をかけることができる人ならMBAも面白いと思います。
「せっかく学なら厳しい環境下で、時にはクラスメイトと競い合うことも、いい機会だな」と思える方は、オススメしますが、「コスパ良くMBA学位が欲しい」と考えているひとは、NUCBはオススメできません。
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