腹腔鏡手術による子宮全摘出 入院2日目


5日間の入院では、手術は2日目に行うこととなった。
手術前後のおおまかな流れや体の状態、所感などをまとめる。


手術前の流れ

朝はあまり眠れず、6時前くらいから半覚醒のような状態が1時間は続いていたと思う。
そんな時に点滴の針を刺され、痛みで一気に目が覚めた。呻き声が漏れるほど痛い。
手術後はとても動けないと思われたので、元気なうちに洗顔&スキンケアをする。
また、水分の摂取も7時以降禁止と言われていたのでそのタイミングでしっかり飲んでおいた。

手術の予定は14時半頃。
時間が前後するとのことだったので早めに手術着に着替えておく。
手術の予定は1時間程度早まり、その知らせを聞いたら弾性靴下を履いて看護師と共に歩いて手術室に向かった。

病室は過去に家族の見舞いで何度も入ったことがあるものの、手術室は本当に初めてだった。
ひんやりと無機質な空間に、不思議なことに恐怖はなく興奮を覚えた。
子宮筋腫ができてからというもの、私はこの瞬間を今か今かとずっと待ち望んでいた。
それがついに叶えられる。
第二の人生のことを考えつつ、手術台に横たわって医師の方々の質問に色々と答える私は明るい顔をしていたに違いない。
帰りを待っている家族に土産話が少しでも多くできるように、目に光景を焼き付けておいた。
そして麻酔ガスを吸い落ちる瞬間の感覚を知りたくてワクワクしていたのだが、残念ながらその時の記憶は全くない。

手術後の体の状態について

自分を呼ぶ声がして手術室のベッド上で目覚めた。
手術時間は2~3時間程度で、問題なく終わったとのこと。
手術室から自分の病室まで運ばれている時はだるいだけだったが、次第に痛みの方が目立ってきた。

傷は臍の部分に1~2cm、下腹部に3個所それぞれ1cmのものがあった。
その全てが猛烈に痛い上、体を動かすと更に点滴部分や管が入った尿道の痛みも加わった。
これで痛みが少ない術式というのだから、もし開腹手術だったらと考えると本当に恐ろしい。
退院計画書によれば寝返りは可能とのことだが、とても体位が変えられる状態ではない。
せいぜい膝を立てたり、体を少し左右に傾けて背中への負担を減らすことしかできなかった。
痛み止めは持続的に点滴から流れていると聞いていてもそれでは全く足りないので、追加で痛み止めが出るボタンを渡されたら即押した。
それでも全く効果が感じられず、クールタイムが終わる毎にボタンを押し続けていた。

病室に帰って来たのは16時頃、それからは起きているか眠っているかわからない状態がしばらく続き、ふと電車の音で目が覚めた。
朝になったらこの苦痛も多少緩和されているだろうと希望が湧いた。
しかし枕元に置いてもらったスマホで時間を確認すると、なんとまだ0時頃だった。
当然まだ体中が痛く、そのせいで眠りにつくこともできない。
痛み止めのボタンをカチカチと何度も押しながら私は朝を待った。
この日はおそらく3時間くらいしかまともに寝ていない。

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