内定チャンネルの内定者インタビュー内容がまずいなあと思うポイント


内定チャンネルのYoutubeでの放送内容について、こんなツイートがTwitterのタイムラインから回ってきました。


それについて、特に内定者の側に立ってこれは危険じゃないかなぁと思う所があったので書いておきます。


まず、実際の動画はこちらになります。7分弱の短い動画です。


会計士業界やコンサル業界にいた人にとっては、かなり気になる点があったと思います。
僕としてはそれに加えて、そもそも内定者がこういったものに出るという点で気になることもあり、注意喚起のためにポイントを書いておきます。


1そもそも内容が不正確

内定者なのでという弁明もあるかと思いますが、最初のツイートにもあったようにPwCあらた監査法人はPwCが日本企業を買収したという表現は不正確です。カネボウ事件後の中央青山の受け皿としてPwCの日本ブランチとして発足させた受け入れたといった方が正しいと思います。
監査という仕事をする以上正確性は非常に重要視されますし、すこし調べればわかることを誤って伝えてしまったこの内定者の方は入社前から信用を落としてしまうのではないかと心配になります。


2内定先の会社のチェックが通っていない(と思う)

確認したわけではないですが、このとおり不正確な情報を出しているので内定先の会社(ここでいうPwCあらた監査法人)のチェックを通すことをせずにyoutubeによって広く伝播させてしまっているのではないかと思います。

よほどのスクープでもない限り、雑誌などでも掲載前にチェックされることは一般的です。なのにそれをせず、そして不正確な情報を出しているのであれば、内定先の会社から運営会社の株式会社DYMや内定者の方に苦情があったとしても不思議ではありません。


3出演した内定者を株式会社DYMは守ってくれるのか

内定者の方がどういった契約をしたうえで内定チャンネルに出演したのかは定かではありませんが、顔を隠しているものの背格好などは見えるため、内定者の友人、また内定先会社の人事などが見れば内定者の方がどなたなのかすぐに判断できると思います。

その上で、内定先の会社のチェックもなく不正確な情報を出していた場合、さらに内定先の会社名を使い報酬を得ていた場合、ほぼ間違いなく会社から"怒られ"が発生するでしょう。
その場合株式会社DYMは内定者を守ってくれるのでしょうか。
(ネットでの評判を聞く限りでは、その期待は薄い気もします)


まとめに変えて内定者に向けて

発言内容の正確性以外の所は私の憶測が含まれていますが、おおよそ正しいのではないでしょうか。

外資コンサルや外資金融、商社など人気企業あるいは難関企業の内定者という肩書は一時的なもので、羨望を集めるものではありますがその肩書をひけらかすよりも入社後に向けて牙を磨く方がよいかと思います。

専門性を磨きたいのであれば読むべき本は無限大にありますし、バリキャリで働くために身体を鍛えるのも良いでしょうし、最後のモラトリアム期間ということで国内外を旅行をするのも良いでしょう。


内定者としてアドバイスするのは大学の後輩くらいに留めておいて、貴重な就職前の時間を自分の為に使うことがよろしいかと思います。

あと、少し触れましたが株式会社DYMについてはいろいろとあるようなので、もしこの投稿が消えていたらお察しください。

(2/19 追記 PwCあらた監査法人は純外資系という記載をしていましたが指摘があり、誤りでしたので該当箇所を削除しました。ご指摘ありがとうございました。)

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