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1日目、南

青と青が出会い、橙の道が伸びる、育ちすぎた木の下で、他人の生活は紺一色。海がおかしいのか私がおかしいのか、この光を明日に持っていく術を、雲の名前を知らないまま、生きていてよかった。

どこかに行くようで、近寄ってくるようで、ずっとそこにいる私達のおわり、一番輝いているところに届くまで、ずっと誰を好きでいたい。今消えても良いと思ってしまう程、私達は自然に逆らえない、大きな勘違いの先に、自ずと終わるまで生きる義務がある。
色んなことがあった、本当に色んな事が、その全てが、紺色の悪夢の一端に過ぎず、永遠なありそうな道が白の向こう側へ、向こう側の私へ、この平和への並行感覚を忘れないでいて、と。

なんでもできてきた、何にも気にならなかった、何にも要らなかった、光に乗って子どもが笑う時、何にでもなれたから。

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好きと言われた、そんな感じ。