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エッセイ⑤ 台湾の離島「小琉球」で体験ダイビングをした話

昨年4月に台湾に来て約1年。
日本からの海外旅行では行きづらいような場所に行くには、台湾の中で国内旅行ができる今年しかないとの思いで、昨年9月に小琉球という離島に行ってきました。

青の現在地は台北の自宅ですね

場所は台湾南部の都市の高雄から車と船で2時間ほど。
今回の目的は人生初のスキューバダイビング体験だ。
社内の高雄の事務所に日本語堪能で趣味がスキューバダイビングの台湾人の同僚というこの旅に最適な方がいて、その方にお願いしてこの旅の全てをアレンジしてもらった。

島に着いて早々早速スキューバダイビングに。
ダイビングどころかウエットスーツも初めて。
着方がわからず、かまいたちのキングオブコント優勝のネタを思い出しながら意外とあっさり着れて安心。
鼻ごと覆うアイマスクゴーグルもつけて、次は酸素ボンベを背負う。
これがまぁ重い、20キロはあった。
フラフラ歩いていよいよ海に。展開がずっと早い。

その同僚と私とガイド2人で腰まで海に浸かり、まずは呼吸の仕方やイレギュラーの場合の説明と練習が始まる。

基本事項
全て口呼吸。ボンベから繋がる管をそのまま咥えて、咥えながら口から空気を出す。

そしてイレギュラー事項
①アイマスクゴーグルの中に水が入ったら、鼻の下を持ち上げて鼻から空気を出す
②口の中に水が入ったら、咥えてる管の中から空気を噴出するボタンを出して対応
③水圧を感じたら耳抜き

同僚の通訳もあったが、これらをガイドから英語で一気に言われ大混乱。

何度かその場で練習し、若干不安がありながらもダイビングスタート。

水中では足ヒレもつけず、ガイドさんに背中を持たれ連れられていく形式。
水中の景色がまぁ綺麗、そしてその景色が順々に勝手に変わっていくさまが、まさにディズニーシーのファインディングニモのアトラクションそのものだった。

そうこうしてたら本当にニモに遭遇。
ガイドの1人が一旦離れたと思ったら水中カメラで唐突に撮影タイム。
何かやたらジェスチャーされるなと思ったら、浮いちゃうからその岩を掴めと。
え、これ?本当に岩?サンゴじゃなくて?触って平気なやつ?とパニックになりながらも同じ画角でめちゃくちゃ撮ってくる。

左が私、奥がガイド、右が同僚

呼吸は今のところ問題なし。
本当のパニックになって息を吸おうとリズムが崩れたら終わりだと思って、息を吐くことを優先しようとか、そういう冷静さはあったが常に不安だった。

そして少し移動したらなんとウミガメに遭遇!
ここでもすかさず撮影タイムに。

ウミガメはこの黄色の紐に引っかかってしまっていた

でこの撮影がめちゃくちゃ長い。
後から動画も撮っていたからと知ったがあまりの長さに、何かオチというか、画の変化を入れないといけないのかと思って甲羅に触ろうとしたらめちゃくちゃ怒られた。当たり前である。

ガイドから定期的に呼吸大丈夫か?みたいなジェスチャーをされては、まぁ不安だけどとりあえずOKのサインを出していたら、初めてにしてはいけるやつだと見なされたのかここからさらに深く、水深10メートルあたりの地面に着陸する。

群れになって泳ぐ小魚達を見たり、同僚と2人で謎のポーズをさせられたり、ガイドの特技である輪っか状の空気噴出を見せさせられたりして適当にリアクションしながら時間を過ごしていく。

下が私。このポーズを説明するジェスチャーの意味が最初全くわからず、無限大や神保町のジェスチャーゲームとかちゃんと見とけば良かったなと思った。

で、もうその頃には撮れ高十分、怖いから早く帰ろうっていう気分。
(小さい頃からビビりなのでね、前の記事で散々書いたけど)

そしてようやく終了。全部で30〜40分ぐらいかな?
水中から出た時に感じる重力+ボンベ20キロが超重かったが、何とか生きて帰れたという安心感が凄かった。

感想

楽しいだろうと思ったダイビングだったが、東京育ちの自分が思ったのは「間近で見る魚とウミガメ気持ち悪っ!」であった。
というかそう思ってしまう自分の感受性に本当に失望した。
確かに水中は綺麗、でもその感動と群れの小魚とかウミガメの肌質とかキモかったなぁが半々だった。
そういえばスーパーの鮮魚コーナーとかあんま得意じゃないしな、ダイビングしたら別物ってわけじゃないんだなと気付かされた。

ダイビング自体はまたやりたいと言えばまたやりたいが、ここから資格取ってまでとかはどうだろう。
もし友達と沖縄とか行った時とかかなぁ、結婚して奥さんがやりたいとかなら楽しいかもな。

ちなみに小琉球はレンタルでバイクを借りて島内を回れる。小さな島なので一周30分ほど。自然豊かで写真スポットも多いし、海鮮料理もほんとに美味しいのでダイビングなしの観光もおすすめです。

有名な写真スポットの岩だが人が多すぎた。
写真スポット②哀愁の漂うクマみたいな岩
寺にいたクソデカ狛犬。カッコいい。
黒糖かき氷。ごめんだけど食べきれなかった。
地元の海鮮料理。左奥のマヒマヒの唐揚げが最高だった。

写真はこんな感じ。台湾料理全般そうだがめちゃくちゃ味が濃いので薄味の台湾ビールがまぁ合う。

小琉球は日本からは強行スケジュールなら2泊3日でギリ行けるかな、高雄と合わせて南部独特のリゾート感と都会感を味わえるのでおすすめです!

お読みいただきありがとうございました。

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