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「人生で大切なたったひとつのこと」ジョージ・ソーンダーズ著

 著者のジョージ・ソーンダーズは、米タイムズ誌の「世界でもっとも影響力のある百人」のひとりにも選ばれた著名な作家です。

 2013年5月11日、ニューヨーク州の名門校、シラキュース大学教養学部の卒業式で、彼は短くてユーモアたっぷりのスピーチを行いました。このスピーチは、卒業生たちに向けた心温まるメッセージでした。

 卒業式から約3ヶ月後の7月31日、ニューヨーク・タイムズ紙のウェブサイトにスピーチの原稿が掲載されると、たちまちアクセス数が百万回を超え、大きな話題となりました。ソーンダーズは出版後のインタビューで、「20分間の原稿を用意していたが、卒業式の2日前に8分間と聞かされ、余分な部分を削り心から伝えたいことだけを話した」と語りました。

 この本は、「やさしいひとになる」という、一見簡単そうで実は難しいテーマを、わかりやすい言葉で、鋭く、深く、そしてとびきり面白く語ったスピーチの全文です。社会に巣立つ若者はもちろん、つらい思いをしているかもしれない13歳の少年少女から、134歳の超高齢者まで、人間らしく生きたいと望むすべての世代の人々に勇気を与える一冊です。


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