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勝手に読後レビュー【看守の流儀】

どうも、みことのは です。
今回は、ハードカバーが大好きな私が、久々に文庫本を読みました。
別に文庫を避けてる訳じゃないんですが、年齢も年齢なので文字が小さすぎるのは何ともしがたく・・・(笑)、そりゃ本音を言えばハードカバーが好きですよ。

でも、大好きなミステリーというジャンルで、見逃してしまったり自分の掌をすり抜けていった作品は、文庫本で読む様にしています。
最近だと綾辻行人さんの【十角館の殺人】を読みました!ミステリー好きはこの作品を読むべきだ!という書評を見かけたので。面白かったです!

なぜ、今【看守の流儀】を読んだのか?実は現在、第2弾となる新作のハードカバー【看守の信念】が出始めたんですよね。たぶん文庫のタイミングと合わせたんだと思うのですが、その第2弾を読みたくて前作である1作目をまず読んでみた・・・という経緯です。

たぶん、ネタバレはないと思いますが、作品の内容にはある程度触れますので、ご理解頂ければ幸いです。

1,【看守の流儀】個人的レビュー


この作品、連続殺人ミステリーでもなければ、探偵も出てきませんし、橋が壊れて電話線が切れる様なクローズドサークルも発生しません(笑)

舞台は金沢県の小さな刑務所。そこで働く刑務官と収容される受刑者の物語。隠語みたいなのもあってリアルで、その中で起きる、4つ5つの短編が1つの物語になるお話です。

裏切りあり、秘密あり、ちゃんとのめり込める人間ドラマまで繰り広げられます。私は、その中の1つのエピソードに泣きそうにもなりました。てか、泣きました。

それでいて、謎がある。伏線もある。回収もされます。
良質のお話たち。そしてそれらが1つに束ねられて良質の小説になったという感想です。

ただ、読者に挑戦してくる系の謎解きミステリーが好きな方には向いていないと思います。そういう物語ではないので、物足りなく感じると思います。

ミステリーを選ぶ(買う)際、これはいつも悩むところです。
・【ミステリーと物語、どちらに振っているのか?】
・【謎解き好きをどこまで満足(裏切って)させてくれるのか?】
・【単純な謎解きエンターテインメントで終わらない話になっているか?】


このバランスが難しく、このバランスを【本を買う】前に判断しないといけないのが大変でもありますね。

結論から言えば、私は【面白かった!】と読み終えたので、早速続編も買いました!(笑)


2,帯コメントの信憑性


帯コメントはワクワクさせてくれます。ですが反面、【本当に?大げさじゃなく?】と疑ってもしまいます。

読後、私は【面白かった】という感想を抱きましたが、帯コメント通りかと言うと、そうではなかったと思います。

①鮮やかな反転、驚きの結末(帯コメントより)


実は、そこまでではなかったです。予想は外れましたが、【あぁ、そういう意味なのね】と感じて少し驚きはしました。ですが他に惹きつけられる箇所があったのか、最後のどんでん返し的な持って行き方にワクワクドキドキまではしませんでした。むしろストーリーが好きです。

②胸が熱くなる刑務所ミステリー


はい、これはこの本を表現するのに一番適した言葉だと感じました。
なので、どちらかと言えば【ストーリー7:ミステリー3】くらいで読みたい方にオススメな小説です。

③まだ読んでいない方への注意点


必ず、第1作から読んだ方が良いと思います。わたしもまだ2作目を読んでいませんが、予想するに2作目から読むと、1作目の面白さが半減するんじゃないでしょうか。騙されたと思って、ちゃんと順番通りに(笑)

以上が第1作めのレビューです。
私は明日から続編を読み始めますが、皆さんもご興味あればぜひ一読を。読後、嫌な気持ちにはならないと思います。

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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