映画感想【土を喰らう十二ヶ月】旬を分けて頂く
どうも、みことのは です。
今日は平日休み。妻と久しぶりに映画を観に行くことにしました。
気になっていたのは2作品。
SLAM DUNK。
土を喰らう十二ヶ月。
二人で話し合い、『SLAM DUNKは面白さどうこうより、きっとロングラン上映するよね。まだ始まったばかりだし。』という事で、【土を喰らう十二ヶ月】を観ることにしました。
調べてみると、ギリギリセーーーーーフ!
映画の入れ替え時期ですね。しかも年末年始前ですから、このタイミングなのでしょうか、殆どの映画館が明日12月8日まで。
せっかくなので、京都でお昼ごはんを食べてから映画デートに。
・・・またランチ写真を全く撮りませんでした。SNSインフルエンサーの才能ゼロ!
今回は、映画【土を喰らう十二ヶ月】の感想をご紹介。
個人的な、率直な感想なので、ネタバレっぽくなるかもしれませんが、なるべくそうならないように留意しますので、ご承知おきください。
1、映画【土を喰らう十二ヶ月】とは
まずは簡単に、この作品のご紹介を。
そもそもは、水上勉さんの著書(随筆?)である『土を喰う日々 —わが精進十二ヵ月—』や『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』を原作とし、書かれたお話です。
長野県の山奥?で、ひとり自炊をする勉さん(沢田研二さん)と、松たか子さん演じる編集者との恋も絡めた、関わる人達との日々を経て、生きることを考える作品です(だと思います)。
ちなみに作品に出てくる自然の野菜を頂戴した料理は、土井善晴さん監修で作られているそうです。本当に美味しそう^^
・感想① 自然(地球)から少しずつ食材をいただく。
作品の主軸は、沢田研二さんの自炊。
周りの自然や、ご自身が育てたり保存していたりする食材を使って自炊する精進料理です。
作品中で【小さい頃にお寺にいた】という描写があり、そこで精進料理を学んだらしいですが、それが本格的であろうがなかろうが、自然から毎日少しずつ食材をいただき、それを料理して食べる。
大根を炊く、葉も食べる。ほうれん草の根っこも捨てない。
常に自然に感謝、感謝。それがとても気持ち良い作品でした。
何より、観ていて気持ちよかったのは【野菜を水で洗う】描写です。ところどころで出てくるのですが、それが妙に印象に残りました。
・感想② 旬をいただく
冬は白菜。秋のお茶うけは干し柿だったり栗だったり。
肩肘をはらない。【今】美味しいものを、お金をかけず手間と時間だけをかける。
自分自身も大切にしていますので、観る前からたぶん【旬】の描写はあるだろうなぁと思っていましたが、【旬】を大切にすることが間違っていない事を再確認させて頂きました。
・感想③ 四季
事前情報で得ていましたが、この作品は【四季】をちゃんと表現するために、ちゃんと1年以上かけたそうです。
変に技術を使って、秋に春らしさを見せること無く、秋の描写は秋に。そのこだわりが映像に、音にしっかり出ていて、本当に良かったです。
・感想④ 自然の明かりと自然の音
秋、落ち葉を踏む音。
冬、雪を踏む音。
春の鳥の声。
夏の水の音。
全部、良かったです。本当に良かった。BGMなんていらない。
・・・実を言うと、作品中2〜3回BGMをしっかり入れていた描写がありましたが、それ以外はほとんど自然の音が主体だったと思います。
作中、いつもくつろぐテーブルにいて、隣の窓から月明かり。電飾も無く、それで構わない暮らし。それが本当にキレイで、羨ましくなりました。
・感想⑤ 生と死を考えさせられる
ある出来事を経て、より生と死を考えるようになった勉さん。毎日寝る前に、生きている事に感謝し、死を意識して眠りにつくそうです。
そのリアルと、行き着いた想いの境地に、ため息が出て、少し怖くもなりました。
・感想⑥ 色恋は無くても良かったかなぁ
これは感想の中でもひときわ個人的な意見であり感想なのですが、この作品に色恋はいらなかったかなぁと思いました。いつも思っちゃうんですよね。ミステリーを読んでいても、色恋いらないなぁとか。
もちろん、それがあるから作品や思いや描写に深みや厚みが加わるというのは理解できますので、もう少し浅くしてもらえればなぁ・・・と感じた次第です。すいません。
そんな【土を喰らう十二ヶ月】、映画はもうすぐ終わるかもしれませんが、ご興味あればDVDや配信、もしくは原作で楽しんで頂ければと思います。
観て良かった映画でした。
では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
・感想①
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