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勝手に読後レビュー【301号室の聖者】 〜命に関わる重く深い人間模様〜

どうも、みことのは です。
先日、織守きょうやさんの作品を購入し、それが第3弾だという事を読む直前に気づきましたので、シリーズもの第1弾 第2弾から読むことにしました。今回はその第2弾。【301号室の聖者】です。

前作のレビューは、以下リンクよりご覧ください。

織守きょうや先生の好きな作品【花束は毒】が、二転三転するゾクゾクするミステリーだったので、同じくミステリーのつもりで読み始めました。



結論から言います。
このシリーズ作品第2弾は、ミステリーじゃありません。
【医療ヒューマン感動ストーリー】だと思います。

ただ、【感動】と書きましたが、非常に重いお話です。
ただただ重い。他人事じゃない。

高齢者社会の真っ只中にいる日本に住んでいれば、誰もが当事者。

療養病棟で繰り広げられる、看病される側の本音と看病する側の本音。そこに正しいも正しくないもなくて・・・、

ただ【どうしたいのか】、【どうすればよかったのか】、それだけ。

知らなくて良い真実。
それを伝えることが正義だとしても、【正義】という言葉が非常に陳腐に聞こえます。【幸せに生きぬくことを全うできるなら、正義でなくても良い。】読んでる途中、何度もそう思わせるお話でした・。

正義は、何よりも優先しないといけないのか?

心が揺さぶられます。光にも闇にも。
人によって映る真実は違う。角度を変えれば想いも変わる。

この作品に出てくる聖者に、私はなれません。
きっと誰もなれないんじゃないかって思います。

改めてお伝えしますが、この作品はミステリー小説です。
ですが、ミステリー感を拭って、命の重さのお話を読了させて頂きました。


次の織守きょうや先生のシリーズ第3弾のお話が、どんなものかはわかりませんが、個人的には少し別のお話や学びの書籍を読んでみようかなと思うくらい、ズッシリ考えさせられるお話でした。

読了させて頂いて、ありがとうございます。
ご興味あれば、皆さんも是非。

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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