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勝手に読後レビュー【そして誰かがいなくなる】 ジャケから手に取るミステリー

どうも、みことのは です。
趣味の読書をしながら思うこと。
大好きな作家さんの新作だけを読んで過ごす事ができれば、どんなに素敵なことだろう・・・と。

ですが、現実はそうはいきません。

2対1の割合程度で、ミステリーに自己啓発を挟むのですが、どうしても自身のエンターテインメントであるミステリーが優先されます、というか優先しちゃいます(汗)w

なので、自分の中でもスカウト活動をします。
スカウト活動・・・何を偉そうに。すいません。

ただ、読者としてはまだ手に取ったことのない作家さんの本を読んで、次回作も買ってみたり、逆に何作か読んでみて【やっぱ違うなぁ・・・】と読むのをやめる作家さんもいます。

目指すは、【好きな作家さんの好きな作品で日々を楽しめるように】。

今回は、皆さんはご存知かもしれませんが、私は初見の【下村敦史】さんの作品。タイトルは【そして誰かがいなくなる】です。

正直、【ベタなタイトルだなぁ・・・】と思って、何度か見かけては買いませんでしたが、ついに手にとってみることに。

プロローグをめくって、その読みやすさに惹かれ購入しました。
今回は帯に全く騙されること無くw

そんな【そして誰かがいなくなる】の感想をさせていただこうと考えます。なるべくネタバレにならないように気をつけますが、ストーリーに触れることもありますので、その点はご容赦を。


1、物語の流れと感想
本作を簡単に説明しますと、【ミステリー作家が故意に作った吹雪の洋館というクローズドサークルの中で繰り広げられる謎解き】です。

プロローグは黒地に白文字、ところどころに差し込まれる絵もあって、読み進めやすくはあります。

ただ個人的に【舞台となる館の地図】や【登場人物一覧】が書かれている小説は苦手なんですよねぇ。

そこだけがしんどいポイント。

最初から結構読みやすくて、世界観にも入りやすい書き方をされる作家さんなんですね・・・面白さは別として。ですがそれも、途中から一変します!

本作は章立てて細かく視点が変わり、その度に主人公が変わります。そして、細かい謎が少しずつ出てきます。その細かい謎も少しずつ解かれていきます。

そういう意味ではこの作品の読ませ方はうまく、面白く読めました!・・・ど素人が偉そうにすいません(汗)

ですが、全体的な感想としては【今後、好んで書店で手に取る作家さんかと言えば微妙】です。あくまでも個人的な感想で恐縮なのですが、決定的な判断に至ったのは、次の項で。

2、今作品の挑戦(違い) とは?
本作を読んで再確認したこと。個人的にミステリーに求めていること。それは【驚きのエンタメ】です。それがホラーミステリーでも構いません。ゾクッとする感覚でも勿論どんでん返しでも良いので、驚きが欲しい。

それが今作にはあんまり感じられませんでした。

小説としては面白く読みやすく、批判する点など無いんですが、本作の【仕掛け】がちょっと拍子抜けな感じで終わりました。

これ以上書くとネタバレになりそうなのでザックリ割愛しますが、【ミステリーのどんでん返し】として用意されたものが、私にとっては【遊び心】程度に思えてしまいました。

エビローグ含めて大きく3つ以上用意されていましたが、それが驚きになるのかどうなのかは、読む方の判断にお任せします。

特に、帯にも書かれている【実在する自邸を舞台にした】という売り文句は、この作家さんが好きで、この作品も好きになって、この舞台を見に行かないと感動には繋がらない、感動までのハードルが高く人を選ぶ作品だと思います。



つらつらと個人的な感想を書きましたが、感じることは人それぞれ。皆さん自身がご興味があればご一読ください。

読みやすく、面白いミステリーではありますので^^

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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